第6話新たな刀

・小話・

今回は、みんなの好きなものについて聞いてきました。


氷河火炎:大型の鳥

刀、剣

雨風雫:可愛い動物

漫画

音色響喜:音楽(JーPOP)

氷河由紀:剣道

花(牡丹)


どうですか?なかなか納得しますよね。まぁ雫が漫画好きなのは、びっくりした。ずっと小説が好きかと思ってました。


小話は、ここまで、本編をお楽しみください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

野次を巻いた俺は、みんなと合流した。


「火炎、ひやひやさせんなよな。

何度も攻撃食らいやがって。」


「そうだよ火炎君、まぁ大きな傷は、なくて良かったけど。」


二人は、心配そうに言ってくれたけど、自分でも本当にひやひやした。


「ねぇお兄ちゃん、これからどうするの?」


「うん〜そうだな、自分的には、武具店に行きたいんだけどいいかな?」


100%自分の勝手だが、みんながいいと言ってくれたので、行くことにした。


「ねぇ火炎君、これって本当で大丈夫なの?」


雫は、胸に両手を当てて、怖かっていた。

でも怖がるのは、無理も無い。

店の感じは、古めでしかも路地裏という怪しいさが半端無い店なのだからだ。


建て付けの悪い戸がぎしぎしと音を立て空いた。


「いらっしゃい。」


店主の低く通る声は、耳にすんなりと入ってくる。


「久しぶりだな。」


俺がそう言うと、由紀も気付いた。


この店は、おじいちゃんに、よく連れてきてもらった。

この店によく来ていたせいか、刀好きになってしまった。


「おぉ火炎か、久しぶりだな、見ないうちにこんなにでかくなって、気づかなかったぜ。」


身長は、185cm程ある大男が、テンションをあげて立ち上がった。


俺と由紀が盛り上がっていると、雫と響喜が不安そうに言って来た。


「ねぇ火炎君、知り合い?」

「そうだぞ、何なんだあの大男は?」


「うん小さい頃からの知り合いで。

まぁ色々揃ってるから。悪い所じゃないぞ。」


由紀と楽しそうに話してた男は、こっちに興味を向け、聞いてきた。


「おい火炎、そこの可愛いお嬢ちゃんは、誰だ?まさか彼女か?」


おいちょっと待てさっきなんて言った!

彼女?まぁそうだったら嬉しいけど。

自問自答をしていると、

雫が顔を真っ赤にして慌てて答えた。


「ち、違いますよ。べ、別にそそそんなものじゃないですよ!」


こんなに慌てる雫は、初めて見た。

このままだと無駄な誤解がかかるので話題をそらそうと


「まぁ待てよ、まずは、自己紹介からした方がいいぞ。」


「そうだな。

俺の名前は、鋭田磨作 えいだまさく

この店、巣窟の店主だ。

能力は、砥石

どんな物でも、鋭く尖らし、磨くことができる。刀店には、もってこいだろ。まぁ見た目は怖いが、いい刀を豊富に揃えてあるからゆっくりとみてくれ。」


ふぅ話題が変わった。

俺が安堵していると、磨作が、とんでもない話題を出してきた。


「おい火炎、おじいちゃんは、時男さんは、どうしたんだ?」


古傷に、刀を差し込まれるような心の痛みが俺を襲った。


「それは・・・」

説明中


「そんなことがあったなんて。

なんか、悪いこと言ったよすまん。

でもそれで旅に出るなんて、偉くなったな火炎。」


磨作は、申し訳ない気持ちで言ってきたが、後半は、キョロっとしていた。


「話はもういいから、店をみていいか?」


俺が話を打ち切り、店を探しているととんでもない刀に会った。


「おい磨作、この<天叢雲剣>って本物かこれか?」


「ああ本物だとも。うちには、嘘の刀なんてないからな。」


驚きの答えが帰ってきた。

この剣が本物。

天叢雲剣っていったら、ヤマトタケルが使っていたという伝説の刀だ。


鞘は赤く、こじりは、金色。

刀身は細いが、刃幅は広め。


驚きを隠せず、噛みながら質問した。


「おぉおいこんなボロくそな店になんでこの、あらの、天叢雲剣があるんだよ?」


「ボロくそな店?ひどいこと言うぜ。知らねのか、火炎。今は、コピー技術の発達により、材料さえ入れれば、

同じ刀なんてポンポンできるぞ。」


俺の疑問が解決した。


「じゃあこの刀もらっていいか。」


「おじちゃん、この剣もらっていい?」


俺と同じ質問を、由紀がした。

由紀の手には、黄金の剣が1本あった。両刃の剣は、刀身自体は狭いが、切れ味は、良さそうだ。つばは、両方に飛び出ていて、真ん中には、ダイヤが入っていた。


この剣の名前は、

聖剣エクスカリバー


刀マニアの俺の血が騒いだ。

飛びつくようにその剣を持つと、好きなように触った。


「この剣か、いいぞ。」


「ちょっと待て、この剣高いぞ。

145万円!却下だ。諦めろ由紀。」


値札を見た俺は、青ざめ慌てながら言った。


すると、磨作が驚く一言を発した。


「ああお金は、無料でいいぞ。」


無料?とうとうおかしくなったか。


「その代わり約束がある。刀が削れたら、研ぐ仕事を俺にさしてくれ。

ワープコードは、送るから。」


ワープコードとは、ワープするために使うコードだ。電話番号といえば分かるだろう。ワープコードがあると、その代わりコードの場所にすぐワープできる。


「そうかありがとう。」


嬉しさを押し殺し、ポーカーフェイスをし、店を出た。


しかし外は、夜だった。


夜の行動は、動物が活発化して、危険だ。


今日は、宿が無いし、困っていると。


「ああ外は、もう夜か。お前ら、宿が無いだろ。泊まっていけよ。」




「あのおっさん、俺に一切触れなかったぜ。失礼だろ。」


夜のベットの中で、響喜の愚痴を聞きつつ、新たな刀を喜んだ。








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