第2話冒険の予告状

・小話・

前回をお読み下さいましたか?

前回お読み下さった方は、ありがとうございました。

今回も同ように、あんな感じです。

前回は、間違いが多かったと指摘を受けたので、お詫びといっては難ですが、来週の金曜日に出す予定だった第2話を前倒しして出すことにしました。

第3話以降は、毎週金曜日に出す予定なので期待して下さい。

小話は、ここまで。本編をお楽しみください

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雫と響喜と話しながら帰った。

学校という苦痛から開放されほっとしながら、玄関のドアを開けた。

ただいまの一言もなしに靴を脱ぎ上がった。

しかし異変に気付いた。

なにが違うかというと、母が居ないからだ。いつもなら「おかえり〜」と新婚ホヤホヤの夫婦の様に出迎えてくるが、今日はそれがない。

母は、専業主婦で仕事はない。

車も自転車もあったから何処かへ行っていることはない。


なにかがおかしい‼


試しに母の部屋へ向かった。今まで母が家にいて、今日みたいになかったことはない。

階段を1段1段上がって行くうちに、どんどんもしかすると・・・という想像が強くなっていく。それに対して、そんなことないと正当化させ対抗していた。


そして母の部屋の前・・・

頭の中ではまだ戦っている。

「ガチャ・・・」

ドア自体は軽いが、俺には重苦しい鉄のドアを開けている様に感じた。


部屋の中には、何と母の死体があった。

俺は、硬直していながら母の手首の脈をはかった。


止まっている。


即スマホで救急を呼んだ。

しかし震える手で番号を押そうとするが、焦る心に押され、何度も間違えた。

やっとのことで救急に震える声で

「助けて」

そう何度も呼びかけた。

電話が終わると、


「おい、お母さん」

何度も何度も、そう呼びかけて、体を揺すった。

戻れ戻れ戻れ・・・

何度もそう願った。


応急処置を取ろうとリビングに行き、

救急道具を探していた。


ふと机を見るとそこには、1通の手紙があった。

【やあ火炎君。久しぶりだね。

君の爺さんの能力は、なかなか良い物だ。君には恨みがあるからね〜、おまけに家族全員殺させてもらったよ。でもそんなんじゃあ僕の恨みをはらすには、まだ足りない。いずれ僕は、日本の支配をして、君を下僕に扱うよ。長らく話したが、それじゃ〜な。せいぜいもがいてみろ。】

この残酷さを告げる手紙がこの冒険の予告状になった。

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