街
衛生的な街並みに徹底された外観の街。
偽物だ。
人工的であるが、人間的ではないその街並をテクテクテク。歩いた。
行き先。
モノレールが走る湾岸の街。
潮の匂い。観光客の匂い。陽の匂い。隣の匂い。
色々な「匂い」が混ざり合い、その街を形作っていた。
歩く。
歩く歩く歩く。
独特の活気に満ち溢れている。東京でない別の都に来たかの様だ。
まるで小さな旅の様だ。
目的のない。旅。
ただただ歩く。興味のある店があれば立ち寄り、飽きたらまた歩き始める。
テクテクテク。
歩く歩く歩く。
潮の都におさらばして、人間味のない偽物の街を抜け、絶対的平和と衰退の未来を辿るであろう田舎へ向かう。
テクテクテク。
歩く歩く歩く。
飯を食べる。
ガツガツガツ。
煙草を吸う。
スパスパスパ。
旅を共にした眼鏡に別れを告げる。
バイバイバイ。
走って帰宅。
ダッダッダッシュ!!!
速攻シャワーを浴びる。
気持ちが良い。
充実した1日だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます