動機

その言葉を受けて、

 私が小説を書き始めた理由は、友の絶叫による。


 目の前で事切れる友は、私を捕まえ問うた。


 以降、暇を見つけては書き溜めていた。


―――――――――


 「いい加減、食べてな?」


 と、何度言われたか。帰郷した時は泣いて喜んだ家族にも、しばらくすると呆れられた。

 ……今では懐かしい記憶の一つである。




 友人に「ツイッターというものがある」と勧められた。『スマートフォン』という物を使ったことのない私には痴れた趣味となる。

 若者には及ばないが、終わりの見えた時間がある。少しばかり老骨の粋がりを残そうと思う。


1.処女作「 」

 未発表である。「記憶であり記録」である。


2.まるくまるく

 実は、4回書き直している物語である。

 登場人物は、出会った者と創造した人物が半々である。初期は全員着物としていた。服装など書き直し、人種なども追加設定していった。

 現在、執筆中である。


3.短編集

 ツイッターというツールを得たことで、様々なツイートを日々追っている。その過程で思ったこと、感じたことを書いている。

 不特定多数を非難する意図は無い。



 これらが現在、執筆中の書きモノである。

 テーマは一貫して「経験」である。

 自身が、知己が、そして作中の登場人物が『経験』し、どのように変わるか。

 自慢になりがちな経験談……ならば、読み聞かせるように書いてみよう。

 そんな思いからである。


 描写は、あくまで自身の経験により、感じた通りに書いている。大なり小なり経験していない感覚を理解など出来ない。しかして痛みや悲しみを経験させたい、などという考えは無い。


 刺され、嬲られ、恨んだ記憶が私の糧である。



 私は、『こう』感じた―――






















 ―――『こう』感じてしまったのだ。

 

 

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