2.

仕事を休んでからは、布団人間と化した。


夢にうなされたり、考えがいっぱいで眠れなかったり。


ずっと家に引きこもっていたが、いよいよ食料がなくなり、マスクをして近所のコンビニへ。


そんなこんなで2週間が経ち、会社の上司から診断書を提出するよう電話があった。


どこに行けばいいんだろう。

最初はPMSかもしれないと、婦人科に行ったが、男の先生に、違いますねと冷たく突き放された。


すごく勇気がいったが、心療内科がある隣駅の診療所の戸を叩いた。


涙をボロボロ流しながら、これまでのことを話したが、またも男の先生は冷たかった。


高くついた診断書には「総合失調症」と書かれた。


診断書を持って、久しぶりに会社に行き、産業医と話したが、やっぱりまだ仕事ができる状態ではないと言われた。


あの先生のところには行きたくない。

そう思い、違うクリニックに行くと、以前のところより綺麗で、先生も優しかった。


「うつ病です。

 3ヶ月、仕事はお休みしましょう」


言われた瞬間、ホッとした。

病名がはっきりして、ちゃんと治療が始まるんだ、と。


どうなるかわからないけど、この厄介なうつとやらと、付き合っていかなきゃならないみたいだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

うつ、のち晴れ SAI @min8sarang

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ