山奥の館

黒宮 圭

山奥の館

 空気が薄い。

 そのせいか、たった数メートル走っただけで息がすぐに上がった。

 でも、ここで止まってはいけない。

 一刻も早くあいつからにげなくては。

 遠くへ、遠くへ、もっと遠くへ。

 じゃなきゃ僕は――



 殺される。



「お、起きたか健」

「……父さん?」

 白くぼやけた視界に初めに入ったのは、ハンドルを握り暗い山道を運転している父親だった。

 そうか、どうやら僕は寝ていたらしい。

 今日のことが内心楽しみで昨日はあまり寝られなかったことを思い出す。

「お腹すいた?多分もうすぐ着くから我慢して?」

「うん、大丈夫だよ母さん」

 今度の声は母親のものだった。

 いつものように自分を一番に気遣ってくれる母さんの優しさに、僕は心配させないように明るく答えた。

 僕の名前は佐々木 健、13歳。僕たち佐々木家は今家族旅行に出かけている。

 いつも忙しい父さんが久々に休みが取れたのでみんなで温泉に行くことになったのだ。

 そして今は宿に向かう途中。

 僕は途中で寝てしまってどれくらい経ったかわからないけど、どうやらもうすぐなようだ。

「そういえば健、少しうなされていたけど怖い夢でも見た?」

「え……」

 母さんの問いに僕は少し戸惑った。

 うなされていた?

 そういえば少し怖い夢でも見たような……

「んー、忘れた」

「はは、まぁ怖い夢は忘れるのが一番いいわ」

 そう言って母さんは少し安心の表情を浮かべた。

 しかし、その表情は次の父さんの一言で一変する。

「あのー……大変申し訳ないのですがぁ」

「ん?どうしたの?」

 母さんが問いかけるのと同時に父さんは車を減速させ、ついには停車させた。

 そして静かに深呼吸をして……

「迷っちゃった!てへ☆」

「「……」」

 と、僕らが絶句する中、父さんは舌を出して全力で「やっちゃった!」という気持ちを顔で表現した。



「うう……本当にごめん」

「まったく、もう少し反省してなさい!」

「はい……」

 あの後、母さんが父さんを今までにないくらいの勢いで叱った。

 流石に父さんも自分の落ち度を反省してか、今ではすっかりおとなしい。

「さて……これからどうしよっか」

「ち、近くの宿を探すのは……」

「あのね、こんな森の中のどこに宿があるのよ!」

「ですよね……」

 そう、今僕たちがいるのは周りが木で覆われている獣道のようなところだ。

 なぜこんなとこにいるのか。

 母さんが父さんに問い詰めたところ「近道だと思ったから」だそうだ。

 ナビ通りに進まなかった父さんをさらに叱ろうとした母さんだったが、さすがに僕がなだめた。

「まぁ、一応ナビで検索してみれば?」

「はぁ、そうね。たぶんないと思うけど」

「うう……」

 反省中の父さんをおいて、僕と母さんは近くの宿を検索してみた。

 検索の時間がやけに長い。

「やっぱないか……」

 母さんが諦め掛けたその時

「あ、あったよ!」

「え」

 母さんは勢いよくナビの画面を見直す。

 そう、ナビには一件だけ検索に引っかかっていた。

「ほんとだ……」

 場所もそれなりに近い。この場所から10分程度の場所だった。

「んー、時間も遅いし今夜はここに泊めてもらいましょう」

「うん、さすがに僕もお腹すいたし」

「ほんとごめんね、パパのせいで!」

「ごめんなさい……」

「そう思うならさっさと行くわよ!」

「は、はいぃ!」

 母さんの叱咤に父さんは急いで車を発進させた。

 そんなやり取りに僕は苦笑いし、新しい宿に着くのを静かに待った。


 ――この後、あんなことが起きるとは知らずに。




「ここ……よね?」

「た、多分……」

 僕たちがたどり着いた宿は見た目は洋風の館。普通の家が5つ並んだくらいの大きさだ。

 周りの木々はある程度伐採され、残りの自然がこの館の雰囲気をうまく引き出している。

 こんな森の中の宿なのでもっとひどいものを想像していた僕と母さんだったが、案外まともな宿でびっくりしている。

「た、高くないといいけど……」

 母さんの心配が口に出るが、父さんは気にせず車を降りた。

「じゃあ父さんが今夜泊まれないか確認してくるから、二人は車で待ってて」

 そう言って父さんは一人、館の中に入っていった。

 こういう時、積極的に

 数分後、父さんは笑顔で戻ってきた。

「やったぞ!ちょうど3人部屋が取れた!宿泊費もそこまで高くないぞ!」

「ほんと!?よかったー」

 父さんの吉報に安堵する母さん。

 その表情を見て父さんも安心したようだ。

 どうやら、道に迷った件は相当引きずっていたらしい。

 自分のせいで旅行が台無しにならずに済んで嬉しいのだろう。

「よし、じゃあ荷物まとめて行くぞ!」

「「はーい」」

 元気になった父さんに続いて、僕たちは元気よく館の中に入る。

 

「「おぉー」」

「うん。俺とまったく同じ反応だな」

 中は外装から想像できた広さと同じだった。

 宿泊客がざっと5組くらい泊まれる程度の部屋数。

 天井も高く、明かりにはランタンが使われていてかなりおしゃれだった。

「さすがに温泉はなさそうだけど……うん!いいところじゃない!」

 母さんが満足げに感想を述べると、カウンターの奥の扉から紳士服を着た若い男が出てきた。

 歳は25歳くらいだろうか。

 しかし、その雰囲気は生真面目さを感じさせ常に落ち着いている。

 はっきり言って、できる若手の営業マンて感じだ。

「いらっしゃいませ。本日はようこそおいでくださいました」

 そう言って男は深く一礼する。

 挨拶と服装からするに、どうやらここの従業員なのだろう。

 その男に父さんが笑顔でお礼を言う。

「いやー、本当にありがとうございます。予約もなしに迷惑じゃなかったですか?」

「いえいえ、迷惑なわけありません。私達にとってお客様たちは大切な――ですから」

 あれ、今なんて言ったんだろう?

 そこまで声が小さいわけでもなかった。

 だが、男セリフの最後の部分はノイズが走ったかのように聞き取れなかった。

 何かの機械の故障加と思い周りを見渡したが、この館に電子機器などは一つも見当たらなかった。

「あはは!素晴らしい営業マンですね!うちの部署にもあなたみたいな人が欲しいですよ」

 父さんの様子を見ると普通に会話をしていた。

 さっきのは自分の勘違い?

 不可解な出来事に僕は首を傾げるが、そうこうしているうちに男が部屋への案内をし始めた。

 僕は遅れるように後ろから付いていく。

「ほう……」

「?」

 男がちらっと僕の方を見る。

 数秒間目があったのち、男はすぐ前を向いていしまった。

 その時、男が笑ったように見えた。

 だが、これも気のせいなのだろうか。

 僕たち家族は案内された部屋につくと、各々の感想を述べた。

「これは……案外広くて驚いた」

「えぇ、あの値段でこれだ良ければ満足!」

「ちょっと僕たちにはもったいない気がするけど」

 洋館なだけあって部屋も洋式でかなり広い。

 大体6人部屋だろうか。

 中にはシャワー室、寝床、トイレ。基本のものはすべてそろっていた。

 窓からはきれいな星空と自然が見れた。

 流石、山奥にある旅館なだけある。

 雰囲気的にも申し分ない。

「では、佐々木様。お食事の用意ができましたらお呼びしますので、それまでおくつろぎください」

「あ、はい!ありがとうございます!」

 そう言って男は戻っていった。

 僕たちはこの後、素晴らしい料理の数々を堪能した。

 高級そうな料理もあり、僕もいくつか口にしたけど微妙な味だった。

 父さんと母さんはそれなりに美味しく食べていたらしい。

 やはり、大人と子供の違いだろうか。

 こうして僕たち家族は旅行一日目を楽しい思い出にし、二日目に備えて今日は早めに就寝した。

 

 

「お……けん」

 なんだろう。少し騒がしいような。

 それになんだか体を揺さぶられているような。

 深い眠りから少し覚めるが、まだ眠い僕はまた眠りに着こうとする。

 だが次の瞬間、僕の意識は無理やり起こされた。

「おい!起きろ健!」

「っ!」

 僕は父さんの声で目覚めた。

 外はまだ暗い。時計を見ると深夜の2時だった。

「な、なに父さん?」

「やっと起きたか。よし!逃げるぞ!」

「逃げる?なにから?」

「いいから!早く!」

 僕は手を引っ張られ、無理やり起こされた。

 そして僕たちはそのまま部屋を飛び出すように走って出た。

 父さんの手を掴む力が強い。

 あまりの強さに僕は痛いと声に出したが、父さんの耳には聞こえてはいなかった。

 僕たちはただただ走り続けた。

 そしてついに館の扉にたどり着く。

 その時、父さんが真剣な口調で僕の目を見て言った。

「いいか健!もし俺が捕まったら……お前だけでも逃げろ!」

「え……それってどういう」

「おや、こんな時間にお出かけですか?」

「っ!」

 僕たちは声がした方向を振り向く。

 そこには、最初にあった紳士服を着たあの男がいた。

 しかし、その男の口元には最初と違って赤い血が大量についていた。

 見た感じ、あれは自分の血ではない。

 その姿は僕の恐怖心を駆り立てた。

「くっ、よくも妻を……」

「え……母さんがどうかしたの?」

「……」

 僕の質問に父さんは答えなかった。

 そういえば姿が見えない。

 一体どこにいるのだろう。

 この状況と言い、理解できないことだらけだ。

 だが、そんな僕の様子を見て男は笑い始めた。

「あぁ、あなたのお母さまなら奥で休んでますよ。いやぁ、実に美味しかった」

「美味しかった……?」

「健!聞くな!」

 一体この男は何を言っているのだろう。

 だが、その考える余地を父さんはくれなかった。

 父さんは後ろの扉を開け僕の背中を押した。

「健!お前だけでもいい!逃げろ!」

「逃げろって……意味が分からないよ!」

「いいから!そのまま振り向かず前に」

「逃がすと思いますか?」

「がぁっ!」

「え……」

 次の瞬間、僕は衝撃的な状況を目にした。

 男と父さんの距離はいつの間にかつめられ、男の鋭い牙が父さんの首元に刺さっていた。

 そしてそこからは大量の血が流れる。

 どう見ても致命傷。

「健……逃げろ……」

「あ……」

「走れぇ!」

「っ!」 

 父さんは勢いよく扉を閉める。

 ここから先は行かせない。

 それが今息子にできる最後のことのように。 

 僕は目に涙を浮かべながら全力で走った。

「そんな……父さんが」

 さっき会った時あの男の口元、あの値はいったい誰の……

 いや、ある程度は想像できていいる。

 しかし僕はそんな想像を全力で否定した。

「なんで……なんでなんで!」

 なんでこんなことになってしまったのだろう。

 最初は楽しい家族旅行だったはずなのに。

 一体どうして。

 僕は館から離れ、森の中をただただ走った。

 途中、木々に腕が切りつけられるが痛みなど無視した。

 出口がどこかなんてわからない。

 ただ、それが父さんが最後に言った言葉だから。

 しかし、僕の必死の逃走はすぐに終わった。

『動くな』

「っ!」

 振り向くとそこには館の男が言った。

 口元には先ほどよりも赤い血が濃くついている。

 追いつかれた。館からあれだけ離れているのに。

「おや?やはりあなたには効きませんか」

 なんだ?

 そういえばさっき何かされた気がしたが体は何ともない。

 そのことに僕は少し安堵するが、男はその結果に逆に楽しそうに笑った。 

「あはは!やはり、あなただけは最初から違うと思ってましたよ」

 男が僕との距離を詰めてくる。

 一歩一歩、距離が近くになるにつれて僕の恐怖心は大きくなっていった。

「く、くるなよ!」

「初めて会った時、あなただけは催眠が効きづらかったですからね」

 先ほどからこの男が言っていることも理解できない。

 催眠?なんのことだ……

「ふふ、実に面白い存在だ。いいでしょう、あなたは両親とは違う道を歩ませてあげます」

「がぁっ!」

 男は瞬時に僕との距離を詰め、僕の首を片手で締め上げた。

 あまりの苦しさに僕は男の手をほどこうとするが、強すぎる力にまったく意味をなしていない。

 僕は涙を流しながら父さんと母さんに助けを求めた。

 しかし、今自分を助けてくれる人などどこにもいない。

「こらこら、暴れてはいけませんよ?間違って殺してしまうかもしれないじゃないですか」

 そう言って男は不敵な笑みを浮かべる。

 その笑みに僕は抵抗することの無意味さを感じ、体に力が入らなくなった。

「では、時間もないので始めましょう」

「な、なにを……」

 男の顔が首元に近づく。

 口を少し開け、2本の鋭い牙があらわになる。

「これであなたは私のものです」

「うっ……!」

 首元に鋭い痛みを感じる。

 それと同時に酔いが突然訪れる。

 僕はこの状況に耐えられず、ついには意識を手放してしまった。



「はっ!……はぁ、はぁ」

 一気に意識が覚醒する。

 これが平日の朝なら気持ちよく起きられただろう。

 だが、僕の体にはとてつもない疲労感が残っていた。

 はっきり言って最悪の気分だ。

「あら、健。やっと起きたのね」

「え……母さん?」

 目の前にはいつものように早起きして、すでにシャワーを浴びた後の母さんがいた。

「おはよう、健。相変わらず起きるのが遅いな」

「父さん……」

 すでに寝間着から私服に着替えている父さんが、僕に笑いかける。

 僕がしばらく動かないでいると、母さんが心配してきた。

「どうしたのよ、まるで死んだ人を見るような目で」

 死んだ人……。あぁ、確かにあれはひどかった。

 だからだろうか、目から涙があふれ出てくる。

「ちょ、どうしたの!怖い夢でも見たの!?」

「え、なに。健泣いてるのか?13歳にもなって恥ずかがはぁっ!」

「あなたは黙ってて!」

「す、すいません……」

「あはは……。すごく……怖い夢だった」

 いつもの両親のやり取りに僕は笑いがこみ上げた。

 そう。あれはすべて夢だったのだ。

 ここは普通の館で、父さんも母さんも無事。

 僕は普通の家族旅行を楽しんでいるんだ。

 よかった、本当に良かった。

「そ、そう……そうだ!もうすぐ朝食の時間よ!おいしいものでも食べて忘れちゃいましょう!」

「うん。ありがとう、母さん」

 僕たちはその後用意された朝食を楽しく食べ、少し早めにチェックアウトした。

 朝食の際、あの男の人は見当たらなかった。

 きっと、今日はお休みしているのだろう。

 僕も夢のことがあったため、あまり会いたくはなかった。



「よし、じゃあ家に帰るか!」

「温泉にはいけなかったけどねー」

「ねー」

「も、もうそれはいいだろう……」

 僕たちは館を出た後、荷物を持って笑いながら車に乗った。

 なんだかんだ、今回の家族旅行は楽しめた。

 僕は今のこの空気がとても心地よく感じた。

 しかし、ここで問題が起きた。

「あれ、エンジンがかからない」

「え?」

 確かに先ほどからエンジンのかかりが悪い。

 僕はこの時嫌な感じがした。

 それが何かはわからない。

 昨日の夢のせいか、僕が早くここを出たいと思っているだけなのかもしれない。

 ただ、それはこの後に起きることを暗示しているかのようで……

「ん?母さん、なんか変な音しない?」

「え?」

 僕たちは話すのをやめ、静かに耳を澄ませた。

 するとやはり「カンカン」という金属を叩く音が聞こえた。

「ほんとね。何の音かしら」

 車の中からだといまいち音の出所がわからないので、僕たちはいったん外に出た。

 父さんが耳を澄ませながら車のまわりを歩いていると

「ここか?」

 父さんが足を止めたのはボンネットの前だった。

 僕も耳を澄ませると確かにそこから音が聞こえた。

 父さんはいったん車内に戻ってボンネットのロックをはずす。

 そして、ゆっくりとボンネットをあけた。

 その瞬間、中から黒い何かが勢いよく飛び出してきた。

「うおぉ!」

「え、何!虫!?」

 いきなりの出来事に父さんは尻もちをつき、母さんは苦手な虫かと思ってすぐに車の後ろに隠れた。

 いや、あれは虫なんかじゃない。

 少し離れたところから見ていたせいか、僕はその姿をはっきり見ることができた。

「あれは……コウモリ……」

 僕の脳裏に昨日の悪夢が思い出される。

 それと同時に僕の全身に寒気が走った。 

「たく、びっくりしたなぁ……お、動いたぞ!」

「エンジン動いたの?よかったー」

 父さんが車の中に戻ってもう一度エンジンをかけたところ、今度は何の問題もなくエンジンが動いた。

 それを知った母さんが助手席に座って出発の準備を始める。

 しかし、僕はその場から動かなかった。

 いや、動けなかったというのが正しいだろう。

 なぜなら僕た背中に視線を感じていたからだ。

 振り向いてはいけない気がした。

 きっと、それはあの悪夢のせいだけではない。

 僕の本能も「あれは危険だと」訴えかけている。

 だが、そんな僕の思いは届かなかった。

 体が何かに操られるかの用に、僕はゆっくりと後ろを振り向く。

 館の扉の前に、あの男は立っていた。

 男は僕を見て不敵な笑みを浮かべ、口を開く。

 ここからはかなりの距離がある。

 しかし何故か僕は姿をはっきりと見ることができ、次に男が喋る言葉を聞き取ることができた。

「――、―――。―――――」

「っ!」

 僕の体が糸の切れた操り人形のように自由になる。

 僕はすぐに車の中に入り勢いよくドアを閉め鍵をかけた。

「お、皆準備できたみたいだな。よし、じゃあ行くぞ」

 父さんが車を発進させる。

 先ほどまでエンジンの調子はすっかり良くなっていた。

 足が震える。全身から冷汗が出るほど僕はおびえていた。

「ん、どうしたの健?顔色が悪いわよ?」

 心配してくれた母さんの言葉は僕にはまったく聞こえていなかった。

 聞く余裕がないくらい、僕の頭はあの男の言葉に埋め尽くされていた。

 僕は無意識に首元を手で押さえる。

 最後、男が放った言葉。

 僕だけに聞こえたそれは――

 

 

 どうぞ、またお越しください




 あなたの両親は私の大切な






 『食料』ですから 

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山奥の館 黒宮 圭 @kuromiyakei0215

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