ボクっ娘ライネ、蒸気鎧を纏って魔術師と共に巨悪と戦う

推敲について

今回、推敲させていただく作品は、キロール様の「ボクっ娘ライネ、蒸気鎧を纏って魔術師と共に巨悪と戦う」です!(現在進行形)

ありがとうごうざいます!!


原作はこちらになります。

「ボクっ娘ライネ、蒸気鎧を纏って魔術師と共に巨悪と戦う」

作家:キロール 様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885188279


【解説】

スチームパンクをご存知だろうか。SFとは違う、空想科学の世界のことだ。そこでは石炭を原料にした蒸気機関が生活の中心、全ての動力を司る。労働者の一人だったライネは、子供ながらに蒸気鎧の扱いに長けていた。町の有力者フラハティに追われる少女サンドラを助けたことから、ライネと幼馴染のエリックは生まれ育った空飛ぶ大地〝スカイスチーム〟を追われ、人類が見捨てた、砂と風が支配する地上世界に旅立つ。

彼らに力を貸すのは、この世界でただ一人の魔術師レイジーと、その相棒であるメイド型機械人形のマリオン大佐だった――。

空と大地に繰り広げられる、大いなる冒険が今幕を開ける!


※いっちゃんを真似てあらすじ書いてみたけど、思考が中二以前の小学生になってまう。

(他の推敲もあらすじ入れないとかな〜

(*´-`))


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以前から読ませて頂いている物語。そして好きな冒頭、自分では書けないこの力あるプロローグを、推敲する必要を感じません。

一方で、好きなら波長が合うかしらん。と、三番目の着手となりました。


今回は、先に説明しようと思います。

なぜなら、絶賛、迷走中だから。


冒頭を改めて読んで気づいたメモは、以下の通り。一応、覚悟してお読み下さいまし。(抜粋)


主人公視点で自由に書かれている文章。

説明は主人公の知識の範囲。彼女自身はなぜ蒸気鎧に詳しい?

荷揚げ場で働いているから。

状況は所々あいまい。一人称で効いてくる特徴的な表現が、散見。癖か?味か。

勢いは殺せない。

不足を補えば間延びする。

その場の臨場感、フィルターがかかり、心を通している画面。

気持ち。らいね、背負うもの、弱さ。

スカイスチーム、ここはスカイスチーム、彼女たちが生まれ育った場所、追い詰められる。

二人が金髪だから混同しやすい。

サンドラは上層民? 出会いがわからないけど。14、5歳。

不意に起こった、旅立ち。逃走。これからしばらく帰れなくなる。

バランスをとりたくない。崩したままでおきたい。

詰まってる文章を、油を挿して生き生きと駆動させる。

回転させる、一話、二話へと回転運動が伝わるような、最初の稼働スタイルを作る。

その上で要り用になるなら説明を補足する隙間はできるかもしれない。

あくまでも、仕組みは変えない。

キャサリンさんは仕立屋さん。

ライネは前のめり。


この時点で、どうにも話に入れない今回。という感覚がありました。

読むのはノリノリなんですが、書こうとすると話からはじかれ、まさかの相性の悪さ(なのかもわからず)に、今までと勝手の違う状態のまま、メモ(初見のイメージ)で見出した方針を念頭に推敲。

一人称なので、書き写してみれば、場面のニュアンスが分かり、作業は進みました。


書き終えるまで他の方の推敲は読まない方が、引きずられなくていいだろうと思っていたのに、企画当初からぴ〜様のも、綾さんのも「こうやるのか」とガンガン読んでましたし、最近アップされた和泉様のも結局、目を通してしまいました。凹むかと思ったら、みなさんそれぞれ生き生きと描かれていて素敵〜〜。


かたや自分の文章ばかりになっていく推敲に、何かが違うような、膨らむ居心地の悪さを止められず、2/3書いたところでポイとさじを投げて挫折。


話に入れなかった最初の引っ掛かりの感覚をもう一度考えてみるという。

作者様の別作品を読んだり、近況やエッセイを拝読しましたが、同じ方が書いているという共通項や、書き方の「特徴くせ」が一向に見えて来ない。クセというほどの、クセがないような。書こうとしているものを、書こうとする姿勢が全面にあって「こう見せる」という作意が薄くてつかめないような、気がしました。

書きたいものははっきり書かれているはずなのに、私がそこから作者が描きたいものを理解してない感がぱない。



以下、思考メモ。(抜粋)(思考を全部書くという思考を、たまにします。)


悩むね。推敲の仕方がわからないよ。

初志に戻っているんだけど、パターンが見出せない。

方向性、癖、書かんとしているもの。

分析したいわけじゃない。

この話が何を書いているのか、それを知りたいだけ。

作者が見えない。

見えないうまい話を読んだことがある。

電車の中で歌ってた、歌の上手いおじさんもそうだった。

自分のために歌っているんじゃない、何かに捧げるように。

曲の精神に従って。

書くべきものがそこにあって。自分の意思と少し違うところで。


リメイクのような推敲をした。

プロデュースしているような感覚も持った。


今回やらなければいけないのは?

前段階のメモで、方向性を、次回につなげるための回転、

と、油をさすのだと言った。

改稿をしないことを指している。

でも、何かを決定的に変えることも視野に入れている。

変えずに突き詰めたい、本来ならその道だ。

でも、今回はそれができない。

体験記のような活劇は、丹念に綴られている。

なんかずっと説明してるのね。

これが邪魔でもあり、これが味でもあるのね。

どうしよう。

その説明を背負ったまま、シンプルにできる?


スチームパンク。活劇、機械人形、魔術師。

そのまんまなんだと思う。タイトルセンスからして。

色をつけたいんだとも思う。


骨太? 選べるものを探そうとするな。

これが自分の考え出した話だったら、書くべきものがたくさんある、

ということで、食傷になるくらい、ウゥってなりながら、

アクションを書くんだぜ、ってなるんでしょ。

じゃあ、どう詰め込む?って。


モノローグ。

一人称、これをうまく、使うしかない。

・・・ライネ。この子を変えるしかない。

性格を。


主人公はぼくだ。

主人公はキミだ。


おそらく、それが一番欠けているもの。



※変な独り言のうえ、失敬なことばかり言ってごめんなさいっっ!!


この倍くらい独白している間に、最後の方で、ようやく自分の話として「やれ」と考える頭になってきました。

だからって、ちゃんと推敲できるかは別のはなしなんですけど…。


どの作品も壮大で(広がりがあって)、世界観をきちんと捉え、構成しながら、計算高さを感じない、新鮮な勢いを印象として受けます。

プロローグはその勢いに読み進めさせられました。

落語やら、ミリタリーやら、筆の確かさは、作者様が確かなものを読んできているようだ、と感じます。


さて、自分がとうに失くした、話を紡ぐことが純粋に面白かった頃を思い返しながら、今さらそんな筆は持てないぞと思っています。

先に推敲されている方々は、文体にすでに自分らしいスタイルや、艶をお持ちだと思いました。それを自覚もしているのだろうと思うのです。


作者様があまりやらないという異性一人称は、書くことに集中して出る脇の甘さが、かえって読み手には窮屈にならない、余裕や想像の余地にもなっていると思いました。

だから、私は、書きたいものを率直にぶつけているこのプロローグが好きなのだと。



でも今回は、泣く泣く一歩踏み込んで、推敲せねばならんようです。


正解のない正解を提示するため。

変えるのは一点のみ。

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