第10話 人材探し!


ワーウルの町を目指して6日の旅の用意を進めていたのである!

旅の行商人から殆どを買っている、それは何故かと言うとだな、

町の品物が足りなくなるのを防ぐ為であるのだ。


他にも入る物はあるのじゃが、此処の町で満足する品が手に入る

訳ではないからの!時には我慢も必要じゃ!


武具をもう少し充実させたいのじゃが、値段と武具の品質が合わ

ないのじゃな!高い値段なのにじゃ、作りが貧相じゃから直ぐに

壊れてしまっても困るだけじゃからの!


何処かに良い職人は居ない者か!?刀鍛冶・鎧職人などを郎党に

早めにくわえて置きたいの、そうする事で今ある武器も

鎧も長持ちするからじゃな!


出来る事なら、凄腕の職人集団を丸ごと郎党に引き入れたい

ものじゃな!何処かに居ないかの?


そんな事を思っていたら、五郎丸の配下の茂吉から報告があった

この先に集落があり、その集落の様子がおいしいと報告を受けた

のじゃが、どんな様子なのか見てみない事には判断ができないの!


ラウノと一足先に集落に向かうかの!



......................................................




{異変が報告された集落にて!}


此れは、いったい何があったと言うのじゃ?

[解りませぬ!それがしが見つけた時には、既にこの有様でした。]


集落の者は居ないのか?隠れている可能性は無いか?

[配下の者を使い、辺りを捜索させております!]


エリーカ達を此処に呼んだ方が、良いものか迷ってしまうの!

[街道に居るよりかは、この集落に来た方が安全かと存じます!]


ならば、エリーカ達を此処に呼び寄せよ!

[はっ!]



暫くすると、エリーカ達が集落に遣って来たのである!

そして、集落の様子を見るなり、慌てだしていた。

此処の集落の者は、魔物か魔獣に襲われた可能性があるそうじゃ!



初めて聞く魔物や魔獣とは何か?その統幸の問にエリーカが答える。

「魔獣や魔物は、悪魔族の手の物で本当ならば、

         もっと北東にある、大陸にしか生息してないの!」


悪魔族は、此処の国には居ない者達なのじゃな?

「この大陸は、何百年も戦争は起きてないわよ!」


それでは何故、今になって北東にある悪魔族の大陸から、

          態々此処まできたんじゃ?おかしいではないか?

「私が、知るわけ無いでしょう?悪魔帝にでも聞いて来なさいよ?」


魔王と言う者に、聞けばわかるのか?

「魔王ではなくて悪魔帝よ!魔王が聞いたら怒るわよ?」


悪魔帝と魔王は違うのか?

「魔王ってのは魔族の王なのよ!悪魔帝は悪魔族の王よ」


種族が違うのか?

「そう言う事ね!魔王は南西の大陸に住んでいるの!」


北東に悪魔族が住んでおり、南西には魔族が住んでいると!

「そうよ!魔族と悪魔族は仲が悪いの!それも物凄く仲が悪いの」


もしかして、此処の大陸ってのは、その二つの大陸の中間にあるのか?

「うん!何で解ったの?南と東にも、それぞれ大陸があるけど、そこは

 南は魔族が支配している大陸で、東は悪魔族が支配してる大陸よ!」


両勢力とも、二つの大陸を支配していて、そこ以外で戦ってなかったのが

 此処の大陸を巻き込んで、戦乱を拡大を狙っておるのかの?

「そこまでは、解んないけど、その可能性はあるわね!」


松永久秀は、何処の大陸に居るのかの?

『松永の爺さんは、北の大陸の東側だよ!』


ウラノ!国が作れそうな場所は、北の大陸にあるのか?

『北の大陸と中央大陸の中間の、少し東側に島が点在してる場所があるよ!』


そうか!そこに出城でも作るか?

『人が住んでない島が点在してるだけだよ?』

「うってつけじゃないの!」


その島の中で、一番大きな島に城を建てるぞ!

『城って言っても、建材はどうするの?』

「木材は、私の力で何とでもなるわよ!」


その島には岩山とかは、近くにあるのかの?

『行って見ないと解らないよ!』

「木材は、苗木があれば直ぐに、立派な木に生長させてあげるわよ」


それは助かるな!後は建築が出来る職人や武具の職人や船頭などが

欲しいの!何処かに居ないかの?


『ここの集落の者は、確か.....鍛冶を生業にしてるよ?』

「本当なの?」

その集落の者達は、何処にも居ないぞ?


[統幸様!茂吉でございます!ご報告にまいりました!]


茂吉か!集落の者達は見つかったか?

[はっ!此処から北東に行った場所に洞窟があり、

 そこに魔獣や魔物がいたので、集落の者達は洞窟にいるかと!]


そうか!ご苦労であった!

[はっ!]


「統幸どうするの?」

『助けに行くんでしょ?』

勿論じゃが!今度の相手は、統率が取れた者達かもしれぬ!


「悪魔族か魔族、どりらかの手の物でしょうからね!」

そうじゃな!此処は慎重に戦力を確かめてから、作戦を練る!

『ボク急に、お腹が痛くなったよ!そう言うわけで帰る。』


馬刺しは旨いかの?

『いえ!不味くて食べない方が良いです!』


ウラノも戦いたくて、ウズウズしてるのじゃな?

『その通りです!』

「ウラノって好戦的なのね?」


『ボクは、戦いが大好きな馬です!』

「それならば良し!」

それ拙者の口癖じゃぞ?


五郎丸!五郎丸はおるか?

[はっ!此処に控えております。]


直ぐに敵の戦力を確かめてから、軍議を開くのじゃ!

[はっ!某が物見に出て、敵戦力を確かめてきますぞ!]


頼んだぞ!決して無理だけはするな!

[心得ております!]


それとな、ウラノを連れて行っても良いぞ!

[はっ!有難き幸せ]

『ボクは有難くないよ!』



{こうして集落の者を救出する作戦が開始された!}


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る