18#フラミンゴ、アホウドリ達を叱る
ふうわり・・・
住み処の島にやって来たアホウドリのソアラは、着陸体制に入った。
・・・あの最後の頼みの湖の連中を連れてきたけど・・・皆納得してくれるだろうか・・・?
・・・仲間の誰にも、僕の着陸を邪魔されなきゃいいんだけど・・・
アホウドリのソアラは、胴体着陸を試みた。
「ままよっ!!」
ドスン!!
ドガッ!!
「いてぇっ!!」
アホウドリのソアラは砂利山に胴体着陸する寸前、いきなり他のアホウドリに蹴り飛ばされ、バウンドして転げ堕ちた。
「いててててて・・・」
アホウドリのソアラは、ムクッと起き上がろうとして見上げると、他のアホウドリ仲間が集団で顰めっ面して睨み付けていた。
・・・やっぱり・・・僕は戻っちゃダメなのか・・・?
「おい・・・何しに来たんだ!!裏切り者のソアラ・・・」
「裏切り者のソアラ!!あれほど戻って来るなと言ったのに・・・!!」
「オメエは学習能力も無ぇんだな!!このどアホウ!!」
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「裏切り者!!どの面提げて戻ってきたんだ!!」
「俺らはは『敵』なんだ!!」
「俺らの『敵』のプラスチックゴミを、同じく『敵』の風船に変えちゃうとか、気持ち悪いんだよ!!」
「そうだそうだ!!」
「おめえなんかこの島から出ていけーーー!!」
「そうだ!!そうだ!!」
アホウドリの島に戻ってきたソアラに、島の砂利山で営巣するアホウドリ達が、一斉にブーイングの声をあげてきた。
「ふ・・・『風船』じゃなくて、『岩』なんだって!!」
アホウドリのソアラは、皆に誤解されていた。
ハクチョウの女王様に、この漂泊プラスチックゴミの被害を何とかする為に、プラスチックを岩に変える魔術を授かりに修行に行った時、
「風船魔術のハクチョウのとこに行く」
と仲間に話して、『風船魔術』という言葉がアホウドリには独り歩きしてしまい、アホウドリのソアラは仲間に嫌悪をもたれていたのだ。
ヘリウムを入れたゴム風船が飛んでいって、浮力が無くなって漂泊ゴミとして海を汚し、アホウドリが魚と間違えて食べてしって喉を詰まらせて命を落とすというイメージがあったからだ。
「誤解だよ!!皆!!誤解なんだって!!」
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」「島から出ていけーーー!!」
「酷いなあ。せっかく遙々戻ってきて、コンナ仕打ちなんて・・・!!」
マガモのマガークは呆れ顔で、群がるアホウドリ集団に罵られるアホウドリのソアラを上空を旋回して見ていた。
「だって、あのアホウドリの魔術は、『プラスチック』をを『岩』に変える魔術だよ?
なのに『風船』なんだ?」
カルガモのガスタは、マガモのマガークの方へ向いて話した。
「残念ながら、風船はアホウドリとは相性が良くないんだ。」
カモ達にわって入って語りかけてにたのは、ハクチョウの女王様に代わってリーダーをとるハクチョウの王様だった。
「だってさ、アホウドリの島の周辺の漂泊ゴミみてみろよ。」
「王様、発泡スチロールとかプラスチックとかペットボトルばかり浮いて・・・え?」
カルガモのガスタはよく目を凝らした。
「なんじゃそりゃ?!風船が紐に絡まって浮いてる!!」
「そうなんだ。風船が海に落着して漂泊してきたんだ。海流のに流されてここに大量に。
で、風船を魚と間違えて喉に詰まらせて死ぬ事例あったからね・・・」
オドロオドロシしく話すハクチョウの王様の口調に、水鳥達はブルブル震えた。
「実は、僕のとこでもそういう事故たったっけな・・・」
ウミガラスのアデルは、ぼそっと呟いた。
「そうだったの?!あそこの海もプラスチックだらけだったじゃん!!」
「プラスチックだけじゃないよ。だって風船だって流れて来るよ。でもねぇ、僕のとこ何時もカモメさんが持っていってくれる。」
「カモメ・・・カモメ・・・あっ!!」
マガモのマガークは、思い出した。
「そのカモメって、まさか『風船カモメ倶楽部』のメンバーじゃね?」
「そう!!何で知ってるの?!」
「ウミガラスさん。奇遇だね。俺らも『風船カモメ倶楽部』と提携っつーか、知りあいでね。」
ばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさ・・・
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
「あ、噂してたらやってきた!!」
ウミガラスのアデルが翼で指す向こうの空から、いろんな種類のカモメの集団が意気揚々と飛んできた。
「俺、オオセグロカモメのインディ!」
「僕は、ニシセグロカモメのフィーバ!」
「あたしは、シロカモメのサンキュ!」
「わいは、セグロカモメのクオリアや!」
「あたいは、ユリカモメのアディユよ!」
「おら、オオセグロカモメのガノサンだ!」
「あちきは、セグロカモメのスタディだす!」
「わては、ウミネコのプリテンダでないかい?」
「そして、俺!!『風船カモメ倶楽部』のリーダー!!セグロカモメのトフミ!!
俺は海を汚している漂泊を拾い集めて、コレクションしている、『風船カモメ倶楽部』を総括してるんだ!!
この海域に、漂泊ゴミが溜まってると聞いて出向いてきたんだ!!」
「ありがとう!!『風船カモメ倶楽部』の皆さん!!
僕が呼んできたんだ。えっへん。」
ウミガラスのアデルはそう言うと、セグロカモメのトフミと一緒に、皆の周りをはしゃいで飛び回り、早速漂泊ゴミが大量に漂う海を漁っては、漂泊しているゴム風船やマイラー風船をどんどんと拾いあげまくった。
「ほら!!あのカモメさんが来たよ!!
ゴミ拾いに手伝いに来たカモメさんは皆、僕の仲間で・・・」
「カモメが仲間だと・・・?!」
アホウドリのソアラに、仲間のアホウドリ達は更に詰めよってきて、更に一層ブーイングが起こった。
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「裏切り者!!どの面提げて戻ってきたんだ!!」
「俺らは風船は『敵』なんだ!!」
「俺らの『敵』のプラスチックゴミを、同じく『敵』の風船に変えちゃうとか、気持ち悪いんだよ!!」
「そうだそうだ!!」
「おめえなんかこの島から出ていけーーー!!」
「そうだ!!そうだ!!」
アホウドリの島に戻ってきたソアラに、島の砂利山で営巣するアホウドリ達が、一斉にブーイングの声をあげてきた。
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」「裏切り者は出ていけーーー!!」
アホウドリのソアラの目から、大粒の悔し涙が流れてきた。
「皆!!誤解だよ!!誤解だってば!!『風船』じゃなくて『岩』に・・・もういやぁぁぁぁ!!」
アホウドリのソアラは、遂に取り乱して発狂してしまった。
「う~~~~う~~~~う~~~~う~~~~う~~~~う~~~~う~~~~う~~~~!!」
フラミンゴのベキィは、アホウドリのソアラに寄って集って糾弾している、アホウドリ仲間の様を上空で見下ろして、痛たたまれない思いに感じていた。
・・・あのアホウドリのソアラさん・・・
・・・私との『不倫』行為で群れから追放された、ショーさんに見えてきた・・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!
・・・私は・・!!!
・・・私は・・!!!!!!!!
ばさっ!!
ぶわーーーーーっ!!
フラミンゴのベキィは何を思ったか、アホウドリのソアラを群がって罵るアホウドリ仲間の上空スレスレを飛び交った。
「なんだあれ?」
「ピンク色の変な鳥?!」
「脚長っ!!」
「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」「ピンクの変な鳥だ!!」
アホウドリ仲間達は挙ってフラミンゴのベキィを見て、大騒ぎを起こした。
「フラミンゴさん!!何でここに?!」
仰天したアホウドリのソアラに立ちはだかるように、アホウドリ集団のど真ん中へ長い脚を砂利山にぶっ刺すように着陸して大きく息を吸って、大声で叫んだ。
「うるさーーーーーーーい!!!!!
このアホウドリのどアホウめーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
皆寄って集って!!せっかくこの夥しい漂泊プラスチックゴミを何とかしたいと、魔法のハクチョウに修行して自ら鍛練して、ここに戻ってきて・・・何よ!!この仕打ち!!
皆の為にプラスチックゴミを風船にしようとしてるんでしょ!?」
「フラミンゴさんも間違ってる!!僕はプラスチックを岩に・・・!!」
アホウドリのソアラは、大声で怒鳴り付けるフラミンゴのベキィに慌てふためいた。
ずずっ・・・
フラミンゴの長い脚元の斜面の砂利が崩れ始めた。
「皆!!いい加減にしてよね!!このアホウドリさんはこの時の為に、どのくらい苦難してきたか!!」
ずずずずず・・・
「あのフラミンゴさん・・・やばくね?」
カナダガンのポピンの顔は、みるみるうちに青ざめてきた。
「段々身体が傾いてる!!」
「やっぱりフラミンゴには、あの山にはバランスが悪いんだ。」
「山向けじゃないよー!!フラミンゴはーーーー!!」
「脚が骨折する!!転落する!!翼も骨折する!!長い首が折れる!!即死するーーー!!」
「何不吉な事を言ってるんだ!!アオサギもカワウも!!うわーーーー!!ど、どうすれば!!」
ずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずず!!!!
「し、シマッター!!」
脚元の事の異変に、フラミンゴのベキィはやっと気付いた。
「フラミンゴさぁーーーーーん!!」
ぱくっ!!
フラミンゴを砂利山から転落させまいと、アホウドリのソアラは身を乗り出して太い嘴を、フラミンゴのベキィの長い首筋をくわえた。
「駄目よアホウドリのソアラさん!!あんたまで転落して死ぬわよ!!」
「死んでもいいんだ・・・僕は・・・フラミンゴさんが助かれば・・・僕は皆に恨まれて・・・皆を助けようと『魔力』授けられたのに逆に行き場失っちゃった・・・」
「馬鹿アホウドリのソアラ!!あんたこそ『アホウ』よ!!
何が死んでもいいんだって!?
自惚れないでよー!!」
ずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずず!!!!
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!!
「きゃーーーーー!!」
「うわーーーーーー!!」
砂利山に脚を滑らせたフラミンゴのベキィと、フラミンゴのベキィの首筋をくわえているアホウドリのベキィは、もつれあって山の斜面を滑落していった。
「ぁぁぁぁ!!」
「もうだめだーーーー!!」
アホウドリの集団も、アホウドリの島を旋回する水鳥達も、『風船カモメ倶楽部』の連中も、目を覆った。
ぷわ~~~~~~~・・・
「なに?」
「なんだあれ?」
「えええええええええっ?!」
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