断頭台から愛を叫ぶ

断頭台から愛を叫ぶ


ハロー、マイフレンド

僕の声は聞こえていますか


ハロー、マイフレンド

此処は意外と清々しく

僕を受け入れてくれました


昔お爺ちゃんが言っていた、

例えば数百人を殺したとして、

平和のもとでは極悪人、

戦争中なら英雄だって


今は平和な時代なのかな、

こんなにも争いと悲しみが

世界に溢れているのに


極悪人か英雄かなんて

何処かの誰かの知ったかぶりさ

僕は僕の思う通りにしただけ


グッバイマイラバー

嗚呼君は何処かで

僕の死を悼んでいるのだろうか


大丈夫、僕はこんなに君を愛している


マイリトルシスターズ

お母さんの言うことを

ちゃんと聞いていい子にするんだよ

どうか自慢の妹だと言わせておくれ


ハロー、マイダディ

今から僕もそっちに行くよ

顔も知らないままだけれど

さすが俺の息子だと褒めてくれるかい?


グッバイ、マイフレンド

どうか僕の死を嘆かないでくれ

僕は此処にいるよ、

ただ形が変わるだけさ

もしも願うことが許されるなら

僕の死に生に、何か意味がありますよう


グッバイワンダフルワールド

僕はただただ愛を叫ぼう、

君に、僕に、すべての生きとし生けるものに


だって

世界はこんなにも愛おしい!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集 或るコ @hotcocoa_maybe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ