カッコイイ!ありそうで無い!

一言で言うと「カッコいい」小説、それが私の評価です。
簡単すぎてすみません、でもカッコいいんです!
読了感は「映画を見た後のような」、そんな感じです。
私も素人ながらも一応作家のハシクレと自認していますが、この作者の、鮮やかなイメージ力、溢れるほどの、ホント溢れるほどの想像力に、非常に驚かされました。非常に、です。
一体どうすれば、アメリカで強盗を働いた若者二人が自動車で猛スピードで逃げていて、一人は死にそうなほどの大怪我をしていて、・・・・というこの非現実的な状況を、その極限の心理を、ここまで克明に、リアルに、詳細にイメージできるのか?
短い作品ですが、作者の力量と才能が端的に顕われた作品だと思います。
(エラそうにすみませんっ、・・・・)
そして本作の、アナーキーでニヒリスティックなラストに脱帽しました。
うまく言えないけど、こうじゃなきゃイケナイ、そう感じました。
また読ませて戴きます。
こんな作品、私もいつか書いてみたいです。