オーライ! 躁がキター!

中田祐三

第1話

 長い沈降生活が終わり、浮上できたことに気づくのはいつも数日立ってからだ。


 気持ちが重く、何もやる気が出ず死んだ目でパソコンの画面をひたすら見上げている生活はやはり辛い。


 ましてや仕事の時にはそういった態度を出すわけにもいかないので、休日の際には仕事の反動で死んだように横になりながら、止まること無く進む時計を見ながら今日も何もできなかったと打ちひしがられる。


 一生このプロセスを続けていくんだろうか? ゆっくりと丸呑みされているかのような緩慢な終局に諦観してニコリと笑う、だけど………そんな生活はもう終わり!


 立ち上がれ俺! そして日はまた昇る! ほら見てごらん、今日も晴れて、空は青く澄み渡って子供たちは鳥さん達もみんな元気にさえずってるよ!


 うん!オッケ~! 状況は何も変わっていないけれど、心は飛び上がり、身体は軽い! 今日も僕は生きてます!


 そうだ、僕は生きてる……生きているんだ! だったら暗い部屋で横になってちゃダメダメ~! 今日も明日もエターナルLIFEで過ごそう!


 見てごらん、犬も猫も虫もガキもクソムカつく上司も嫌味なあいつもみんな生きているんだ、生物なんだ~。 


 言ってごらん 死ぬも死のうも死にもぶっ殺そうも暗いライフを死んだ気で生きてみるんだ 反吐でそうだな。


 そうだ! きっとこれが操なんだ! ♫ きっとこれからも操なんだ~! ♫


 鬱向いて生きるよりも、操だろ? ♫ 鬱向くよりも明日をマシにするため操やって生きていこう ♫


 そして操やって叫んでやるんだ ♫


 オーライ! 操がキターーーーー!

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