混乱~坂井雅樹ver.~

「じゃ…俺はここで。」


…まだ遥くんの自宅まで300m近くある。そんなに俺を嫌なのかな…。嫌われた覚えないんだけど。


「まだ先ですよね?送りますよ?」

「…いい。…一人になりたいんだ。」


それだけ言うと、遥くんは走り去ってしまった。


カチン…。さっきの同い年ってことが分かってから、遥くんは確実に態度が一変した。


…なにか感づいたのかな…?


だからってこんなに冷たくなるか…?

…そんなに過去の俺を避けるのって…一体…。

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