総員銃を掲げよ!!

素敵な幹部様

第1章 行方不明の者と口閉ざす者

俺、斎藤貴浩はチャレンジャーだ。

と、言いたいとこだが違う。普通のエリートサラリーマンだ。

いつも、出勤電車への道のりを重々しい足取りで歩み、隣で痴漢だと騒いでいる糞女を横目に本日のノルマをどうこなすか考えるただのサラリーマンだ。

因みに、サラリーマンという平凡な俺でも男だ男なら一度見ただろう美人な女と共に旅して魔王を倒す。

それが、チャレンジャーだ。

だが、問題が…ある!

一つだがとっても大きい問題だ!チャレンジャーになるには、《読者》が必要!

そうこれ!コレだよこれ!真面目に凹むが、俺らには人生という物語が生まれた時に与えられているのだが、何と《読者》の数で仕事が変わるのである!

巫山戯んなよ!誰が、エリートと言えどもザ平凡なサラリーマンの物語見るんだよ!?

なんだ?俺が中年になって、体臭気にして1人自分の服を嗅いで…

「あれ…俺って臭いかなぁ…」

って悲しそうに呟くの見てお前は嬉しいか?!

知ってるんだぞ?お前が、この可哀想な中年になる俺の《読者》って事ぐらい…もうちょっと、見てくれよ!?

《読者》だって、美女とイチャイチャしてるとこ見てニマニマしてぇだろ?

俺もだよ!っと、心で叫びノルマそっちのけでひたすらギャグ狙いの心境を話しまくって閲覧数アップを目指してみるが…兆しはないようだった…

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