3-3 賈充
この仕事に取りかかる前、さてどういう段取りで進めましょうかと僕は
賈大公様は、まずは私含め、密勅についてすでに知っている者から始めましょう。誰が知っているかは、ここに書いておきました。ほかに誰を描くかの一覧は、あなたの方で草案を作って出してください。官位官職の高い者から並べていけばまず間違いないでしょう。あなたのお師匠は情報通ですから、彼に相談すればよろしい。
もし何か不備不足があったら、
その下げた頭へ、クスクス忍び笑いが落ちてきた。もちろん賈大公様が笑ったのではなかった。忍び笑いは少女の声だった。賈大公様は構わず話をつづける風だったが、とたとた軽い足音が近づき遠ざかりまた近づきと、まとわりつく。
「ちょっと失礼」と賈大公様は卓に出ていた菓子、僕が師匠に相談して師弟ともども頭を悩ませて持参した手土産の菓子のご自分の方を、懐から出した
「いや失礼しました。せっかくのおもたせを」と戻っていらした賈大公様の背中の陰に、菓子の手巾包みを持ったにんまり顔の幼い少女がちらと現れて、僕にあっかんべをしていった。
僕は賈大公様の、陛下の
※
三国時代の
はじめ
少女
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