あとがき


 あとがき大事ですあとがき。数年ぶりですがあとがき書きます。


 書いといてなんですが「なんで私はこんな話を書いたのだろう」とふと思うことがあります。強いてあげるなら現代であまりに妖怪が身近になりすぎてしまい、本来ある妖怪の恐ろしさを現代人は知らないのではないか? という疑念にとらわれた私がメッセージとして残したかったのではないでしょうか。(他人事)


 今の若い方は「妖怪」と聞いてどんなイメージを持っているのでしょうか。仲魔? 召喚獣? よくわからんけど強い力を貸してくれる便利な存在?

 中にはそういった妖怪たちもいるでしょうが、大多数の妖怪は近寄りがたい存在、正体不明の危険な存在、常識が通用しない恐ろしい存在というのがスタンダードだと私は考えています。あくまで個人的な意見ですが、間違いではないと思います。


「妖しく怪しい」と書き、妖怪です。妖怪に定義はありませんが、ある程度の固定概念をみなさんはお持ちではないでしょうか。(私も含めて)


 例として挙げさせて頂きますと(大変申し訳ありません;)コメントで「お金に執着するのは妖怪らしくない」との意見を頂いたことがありました。恐らく人間の作り出した貨幣制度を古参の妖怪が利用するのはイメージにそぐわないとか、そんな感じでしょうか。後は妖怪が欲するのは金ではなく尻子玉や食料だとか?

 しかしながら私のイメージだと妖怪は滅茶苦茶守銭奴という感じです。昔話の鬼は金銀財宝を人間から奪い、新潟の団三郎狸は戦場に落ちていた金目の物を収集し一財を築いていたとの話もあります。西洋の例であげるならば、よくゲームや漫画などで黄金に囲まれたドラゴンの図を見たことはないでしょうか? 一説によると老後に備え蓄えているのだとか……?


 どちらの妖怪に対するイメージも私は間違いでないと断言致します。(ここ重要)なぜなら妖怪は変幻自在、いつの時代にも現れ、最も古く、常に新しいからです。


 皆さんは妖怪に対し、どんなイメージをお持ちですか?


 2022・6・12 代筆 木林藤二

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焔ノ通リ廻ル街 木林藤二 @karyou

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