愛――それは小さな楽園であり、唯一つの烙印

異形と称された人間と人間の交流を描いた恋物語。

異邦の幻想世界でありながらも、読者に優しく問いかけるような優しい文体。それでいて余りにも残酷な世界が読者に語りかけます。

登場人物に襲いかかる容赦ない現実、胸を悼ませる展開が続くも、幸せな結末が待っています。
或る人は彼らの選択を劇薬を云うでしょう。ですが私は、彼らの一生が危うい程に愛おしく、甘美だと言わざるを得ません。

愛とは何かを哲学的に思う方、今誰かに苦しいほど想う方は是非ともご一読を。蜜漬けのロマンスが貴方を待っています。

その他のおすすめレビュー

ぽちくら@就活中さんの他のおすすめレビュー42