苦しみを比較しようとする人へ

ばじる

第1話 苦しみを比較しようとする人へ

朝の駅で、お腹が痛くてトイレを待っているとき。


「早く出したい、お腹痛い、まだ出てこないのか!」と考えているときに、


「いや、君も辛いかもしれないが、世界には君より辛い人は沢山いるよ」


と個室の中から言われたら、どう思いますか?


「いや、それとこれとは関係ないだろ」と思いませんか?


「たしかに私より辛い人はいるだろうけど、現状私も辛いのだから早く出ろよ」、と。



相談で「辛い」、「苦しい」と言ってくる人に対して、個室の中の人と同じことを言ってませんか?


辛さや苦しさは、客観的には大小あるように感じます。


しかし、その辛さ、苦しみは、渦中にいる人にとってはただ「ツラい」のです。


そして、「ツラい」という人は助けを求めているのであって、本当に辛いのかどうかを判断してほしいのではないのです。

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