秘密

 深い夜の闇に覆われたアルティジエの街の、その片隅に建つ『羊の安らぎ亭』の一室に、ぽつりと明かりが灯る。やがて、屋根に並んだ煙突から濃灰色の煙が一筋立ち昇った。

 静まり返った部屋で、暖炉の火にかけられた薬缶がシュンシュンと音を立てていた。

 注ぎ口から水蒸気が噴き出るのを確認すると、マリアンルージュは薬缶を手に取り、ローテーブルに並べられたふたつのカップに湯を注いだ。


「はい。熱いから気をつけてね」


 差し出されたカップに少女がおずおずと手を伸ばすと、隣に座っていた少年が躊躇いなくマリアンルージュからカップを受け取り、少女に手渡した。

 肩にかかる胡桃色の髪と黒い瞳を持つ幼い少女は、人間で言うなら十歳かそこらだろうか。二人掛けのソファに並んで座る少年と少女は、見た目は普通の人間となんら変わりがなかった。


「……耳と尻尾はどうしたんです?」


 ゼノが尋ねると、少年は怯える少女を気遣いながらその問いに答えた。


「……から逃げるには、人型になる必要があった。それだけだ」


 数日前、僅かではあるが森で行動を共にした小生意気な人狼ヒトオオカミの少年――リュック。イヌ科のそれらしい肉厚な三角耳もふさふさの尻尾も隠してはいるが、どうやら間違いないようだ。となれば、おそらく隣に座る少女も彼の同族だろう。


「それにしても驚きました。こんな時間にどうしたんです?」


 腕を組み、窓辺に寄り掛かかってゼノが問いかける。湯気の立つカップにふうふうと息を吹きかけていたリュックは、ゼノの言葉に動きを止めると、僅かに声を潜め、深刻な面持ちで語り出した。


「お前らと別れたあと、オイラ、村に帰るつもりだったんだ。……けど、帰れなかった。……村が燃えてたんだ。焼き討ちにあったみたいに」


 視線を落とし、カップの中の揺れる水面をみつめたまま、リュックは続けた。

 炎に包まれる村を目にして思わず叫声を上げそうになったものの、森に逃げ込む少女の姿を目にして我に返ったこと。追手に追われながらもふたりは合流し、森を抜け出したこと。

 ここに辿り着くまでの経緯を詳細に語るリュックの声は、普段のお調子者の彼の声とは違っていた。


「村を焼き払ったのがどんなヤツらなのか、オイラは知らない。だけど、丘の上に並んでたあの影は確かに人間のものだった。村でときどき噂されてた盗賊団だったかもしれない。……けど、とにかく人間は信用できないと思ったんだ」


 吐き捨てるようにそう告げて、リュックは顔を上げ、ゼノの方へと視線を向けた。


「でも、俺とマリアのことは信じられる、そう思ったんですね」

「……少なくとも、村を焼き払ったヤツらとは違う」

「そうですか」


 ふたりの会話の途中、ずっと縮こまっていた少女が怯えるようにリュックの腕に縋り付いた。暖炉の明かりだけの薄暗い部屋の中、ゼノもリュックも話に夢中で、少女のことには気が回っていなかった。

 ただひとり、それに気付いたマリアンルージュは、怪訝な表情で小首を傾げた。


 リュックが話を終えると、ゼノは腕を組んだまま黙り込んだ。エストフィーネ村の事件のこともあり、正直な話、これ以上厄介ごとに巻き込まれるのは御免だと思っていた。

 信用され、頼られることに関しては嬉しいような気もするが、村を焼かれ、帰る場所をなくしたリュックと少女に、ゼノがしてやれることなど何もない。追手から匿うにしても、ゼノもマリアンルージュも数日後にはこの街を発つのだ。それまでに事態が解決に向かうとは、とても考えられなかった。


「村が襲われたのは数日前なんだよね?」


 唐突に沈黙を破ったのは、黙って様子を見守っていたマリアンルージュだった。


「今、この宿にレジオルディネの憲兵隊が泊まっているんだけど、その隊長さんが盗賊団の討伐を終えて残党を追ってるって言ってたんだ。村を襲ったのが盗賊なら、もうしばらく待てば安全になると思うよ」


 マリアンルージュの言葉は、怯える少女を安心させたい気持ちからの言葉だったのだろう。だが、それを聞いても尚、少女はリュックの腕に更にきつくしがみつき、首を横に振るばかりだった。

 少女の頑なな態度に眉を顰め、ゼノは先ほどから気にかかっていたことをリュックに尋ねた。


「その子は、言葉を話せないんですか?」


 確認するようなゼノの言葉に、リュックが一瞬、目を丸くして動きを止める。怯える少女をちらりと見やり、


「オイラは村が焼かれたのを見ただけで、村のみんなが殺されるのを見たわけじゃないから、正直まだ実感が湧かない。……でもレティは違う。きっと酷い光景を見たんだと思う」


そう言って、少女の髪を優しく撫でた。


「……なるほど、心因性の失声症ですか」

「失声症?」


 ゼノの言葉に、リュックとマリアンルージュが声を揃えて言った。

 ふたりの視線に応えるように頷いて、ゼノは淡々と説明した。


「精神的なストレス――彼女の場合、目の前で多くの人が殺されたことが精神に過剰な負担をかけて、その結果、声を発することができなくなってしまったんだと思います」


 リュックと少女の表情が曇る。

 ふたりを気にしたのか、マリアンルージュが不安気にゼノに尋ねた。


「それって治るの……?」

「心理的な要因を解消できれば……おそらく」

「そっか……」


 ゼノの答えに、マリアンルージュがほっと息を吐く。具体的な治療法はわからないとはいえ、不安を抱えた三人には『治る』という言葉そのものが重要だったのだろう。リュックと少女もどことなく安心したようにみえた。


「取り敢えず、今日は休んだほうがいいよ。何日も森を走って疲れてるだろうし。明日、おばさんとおじさんに相談してみよう?」


 そう言うと、マリアンルージュは薬缶の湯を水桶に注ぎ、ぬるま湯にタオルを浸して少女の前に差し出した。リュックも少女も傷だらけで、身に纏った衣類はすっかり泥にまみれていた。


「はい、ふたりはあっち向いて!」


 湿らせた温かいタオルをリュックに手渡し、ゼノの腕を引くと、マリアンルージュは壁を向くようにふたりを促した。

 身体を拭き終えたリュックと少女に、白いシャツとブラウスを手渡して着替えさせたあと、マリアンルージュは思い出したようにリュックに尋ねた。


「そういえば、この子の名前はなんていうの?」

「レティシアだよ。村のみんなはレティって呼んでた」


 リュックの言葉に続くように、少女――レティシアが小さく頷いた。


「そう。それじゃあ、よろしく、レティ」


 優しく微笑んでマリアンルージュが手を差し出すと、レティシアは躊躇いがちにその手を握った。



***



 眠る街を覆っていた深い闇が薄らぎ始め、朝靄のなかに道沿いに並ぶ店や街路樹の輪郭が浮かび上がりはじめる。

 朝陽が昇るその前の、薄明るい窓辺にもたれ掛かり、ゼノは部屋の中を振り返った。

 大きめのシャツを着てベッドの上で胡座をかくリュックは、腫れぼったいまぶたをこすり、何度もあくびを繰り返している。さきほどまで随分とぐっすり眠っていたというのに、まだ寝足りない様子だ。数日のあいだ森を駆け回り疲れ切って眠っていたのだから、秋の終わりで夜明けが遅いとはいえ、日が昇る前に起こされては無理もないだろう。


「しっかし、目が覚めたらお前と部屋にふたりきりとか、悪い夢かと思ったよ」


 もう一度大きくあくびをすると、リュックは勢いよく立ち上がり、両腕を突き上げて大きく伸びをした。

 今この部屋に居るのは、ゼノとリュックのふたりだけだ。

 まだ窓の外が暗い夜明け前。いつもより早く起床し、身支度を整えたマリアンルージュは、ヴァネッサに話があるとゼノに言い残して早々に部屋を出て行った。泊まり客が増え、通常より早く朝食の仕込みを始めるであろうダニエルとヴァネッサに、リュックとレティシアのことを相談するためだ。リュックとレティシアを匿うには、ダニエルとヴァネッサの協力が必要不可欠だった。

 ダニエルとヴァネッサは、素性の知れないゼノとマリアンルージュに対しても親身になってくれている。リュックとレティシアについても、頭ごなしに反対することはないだろう。

 しばらくして部屋に戻ってきたマリアンルージュは、ヴァネッサにどう説明したのか、その詳細をゼノに伝えた。どうやら、故郷に置いてきたはずの弟妹が追いかけてきてしまったのだと説明したらしい。

 流石のヴァネッサも何の疑いも持たずに納得したわけではなかったようだが、頭を下げるマリアンルージュの真剣な様子と日頃の真面目さからの信用もあったのだろう。他の客に迷惑をかけないという条件で、ふたりを部屋に置くことを了承してくれたと言う。

 報告を終えたマリアンルージュは、布団の中で寝息を立てていたレティシアを揺さぶり起こすと、ヴァネッサに呼ばれているからと、レティシアを連れて部屋を出て行ってしまった。

 その結果、部屋にはゼノとリュックのふたりだけが残されたというわけだ。


「ここのご主人と女将さんっていうのは、本当に信用できるのか?」


 言いながら目をこするリュックは、その言葉とは裏腹に警戒の色が見られない。肝が据わっているのか、危機感が足りないのか。それとも、ゼノとマリアンルージュを相当信用しているのか。

 いずれにせよ、故郷の村を焼き払われて間もないと言うのに、少年の身で大したものである。


「まぁ、なんというか、少し人をからかうような癖のある人達ですが、信用はできると思いますよ」


 リュックの問いにそう答えて、ゼノは窓の外を眺めた。

 区画整理された市街区の向こう、街を囲む城壁の外側に、霧で霞んだ森が広がっている。

 森で目の当たりにしたリュックの能力ちからを思い出し、ゼノは昨夜から気に掛かっていたことを口にした。

 

「昨夜の話ですが、どうにも腑に落ちないんです。きみたちには人間とは違い、特殊な能力があるじゃないですか。相手がただの盗賊団なら、当然、その能力で退けることができたと思うのです」


 まだ少年であるリュックでさえ、あれだけの植物を自在に操れるのだ。能力の扱いに慣れた大人が大勢居たはずの村が、特殊な能力を持たない人間の盗賊団に、そう簡単に焼き払われるものだろうか。

 ゼノには、それがただの盗賊の仕業だとは到底考えられなかった。村の人狼ヒトオオカミが真っ当に抵抗していれば、人間側もただでは済まないはずだ。


「でも、そうできなかった。村には相当の数の大人がいたはずなのに、『敵』が丘の上で高みの見物をできるほどにあっさりと焼き払われてしまった。おかしいと思いませんか?」


 深刻な面持ちで同意を求めるゼノの言葉に、リュックが眉を顰めた。


「どういうことだよ? 何が言いたいんだ?」

「……つまり、村を襲ったのは盗賊団などではなく、もっと厄介な相手ではないかと、そう思えてならないんです」


 嫌な予感がしていた。

 旅に出て間もない頃、成り行きで立ち寄った人間の村で、祭りの夜に感じたあの感覚。

 漠然とした不安を胸に、ゼノは遠い東の空を望んだ。


 朝陽が、昇ろうとしていた。



***



 カーテンに遮られたアーチ状の開口部を潜り抜けると、そこは殺風景な広間になっていた。

 床には滑らかな平たい石が敷き詰められており、部屋の中央には腰掛けるのに丁度良い高さの窪みがある。部屋中を満たす真っ白な湯気から、木枠で囲われたその窪みに張られているのがお湯だとわかった。


「お風呂って言うんだって」


 後方から声を掛けられて、レティシアは驚いて振り返った。隙を見せるわけにはいかないと思っていた矢先だというのに、初めて目にする光景にすっかり我を忘れていた。

 警戒心を剥き出しにしたレティシアと目が合うと、朱紅い髪の女性――マリアンルージュはふわりと柔らかな笑みを見せた。予想外の反応に面食らったレティシアを気に留めるでもなく、捻り上げた長い髪を器用に後頭部で纏めると、彼女はレティシアを手招いた。

 驚くほど無防備で隙だらけのその態度に、嫌でも気が緩んでしまう。

 躊躇いがちに、レティシアはマリアンルージュの傍へ歩み寄った。


「さ、服を脱いで。レティは女の子なんだから、綺麗にしておかなきゃ」


 マリアンルージュに促され、レティシアは自身の身体へ視線を落とした。

 昨夜マリアンルージュに貸し与えられたブラウスは、まだ成長しきっていないその身体には大き過ぎて、まるで丈の短いワンピースのようだ。

 レティシアが躊躇いがちにブラウスを脱いで手渡すと、マリアンルージュはそのブラウスをカーテンの向こうに放り込み、花柄の小瓶を手に戻ってきた。

 木製の小椅子に勧められるままに腰掛けると、マリアンルージュは窪みからたらいでお湯を汲み取り、レティシアの背中を丁寧に流した。柔らかいスポンジで背中をこすられるのがなんともくすぐったくて、レティシアの口から思わず笑い声が溢れる。


「恥ずかしい話、わたしの故郷にはお風呂という習慣がなくてね。どんな季節でも川や湖で水浴びをするのが普通だったから、だから数日前、初めてこの部屋に通されたとき、本当にびっくりしたんだ」


 レティシアが笑ったことに気を良くしたのか、マリアンルージュが楽しそうに言った。

 髪と身体を流し終えたレティシアは、マリアンルージュに言われるがままに窪みに入り、肩までお湯に浸かった。疲れきった身体が芯まで温まるようで、とても気分が良い。

 ほっと息を吐き、レティシアはぼんやりと天井を見上げた。

 程なくして、マリアンルージュが先程の小瓶を持ってやってきた。小首を傾げるレティシアの目の前で、

マリアンルージュは小瓶の蓋を開けてみせた。ほのかに甘い花の香りが、ふわりと浴室に広がっていく。


「これ、香油って言うんだって。良い香りがするし身体の疲れが取れるらしくて、おばさんが勧めてくれたんだ」


 興味津々に小瓶をみつめるレティシアにそう説明すると、マリアンルージュはレティシアの手を取り、手のひらに香油を少量垂らした。

 香油から漂う甘い香りを、レティシアは胸いっぱいに吸い込んだ。


「髪でも身体でも、好きなところに塗って良いんだって。たくさん塗りすぎるとべとべとになるから気をつけてね」


 マリアンルージュの言葉に大きく頷くと、レティシアは指先で香油を掬い取り、馴染ませるように丁寧に素肌に塗り込んだ。マリアンルージュに対して先程まで警戒心を抱いていたことを、レティシアはすっかり忘れていた。

 年相応にはしゃぐレティシアの様子を、マリアンルージュは頬杖をついて嬉しそうに眺めていた。瞳を輝かせて顔を上げたレティシアと目が合うと、無邪気に笑うレティシアに、ゆったりとした優しい口調で語りかけた。


「ねぇ、レティ。リュックが言うように、きみは村を襲った犯人が何者なのか、知ってるんだよね? きっと犯人は盗賊なんかじゃなくて、村を訪れた旅人か何かで、だからきみはすべての人間が信用できない。そうなんだよね?」


 マリアンルージュの話を聞いて、レティシアは動きを止めた。思い出したくない記憶が脳裏にちらついて、胸の奥がざわざわと騒ぎ始めた。マリアンルージュから顔を背け、耳を塞ぐと、レティシアは縮こまるように湯船に身を沈めた。

 明らかに様子が変わったレティシアに、マリアンルージュは親身に話し続けた。


「わたしはきみとリュックを助けたい。でも、一体何からきみたちを守れば良いのかわからないんだ。今すぐにとは言わないから。だから、そのときがきたら、犯人が何者なのか、わたしに教えて欲しいんだ」


 レティシアをみつめ、懇願するようにマリアンルージュは告げた。真剣な眼差しが背に刺さる。心が揺さぶられるようで、レティシアは無意識に小さく頷いていた。

 僅かな間をおいて、冷たい指先が肩に触れた。びくりと身体を震わせて、レティシアは恐る恐る振り返った。

 真っ直ぐにレティシアをみつめるマリアンルージュの視線と、レティシアの視線が交わった。


(もしも話してくれる気になったら、わたしの身体に触れて、わたしの目を見て。そうすればきっと、きみのこえが聞こえるから……)


 不思議な感覚だった。

 その声は、レティシアの精神こころに直接届いたようだった。

 驚いて目を見張るレティシアに再び優しく微笑んでみせると、マリアンルージュはゆっくりと立ち上がり、声を潜めて囁いた。


「わたしの秘密を教えてあげる。だから、わたしとゼノのことを信用してほしい」


 ――秘密?


 意外な言葉にレティシアは首を傾げた。

 マリアンルージュは小さく頷くと、ナイトドレスの胸元の紐を指先でするりと解いた。支えるものを無くしたドレスが、引き寄せられるように床の上にはらりと舞い落ちる。

 曝け出された裸体を前に、レティシアは思わず目を背けた。

 例え同性だとしても、家族でもない大人の女性の裸を見るのはとても恥ずかしいような、後ろめたいような気がした。身体を洗いにきたのだから、何もおかしいことではないはずなのに。


「レティ、ちゃんと見て」


 マリアンルージュに促され、レティシアは躊躇いがちに顔を上げた。

 かたちの良い足先と、程よい筋肉のついたふくらはぎが目に映る。太腿から腰へと至る柔らかな曲線を辿り、引き締まった腹部のその先に視線を向けたレティシアは、息を呑み、両の眼を見開いた。

 マリアンルージュの左側の胸の下。その一部に、鮮血を思わせる朱紅い色の鱗が、びっしりと張り付いていた。


「わたしは人の姿をしているけど、本当は人間じゃないんだ。この鱗がその証拠。……人の姿を真似ることはできても、この鱗だけは隠すことができない。この鱗は言うなればわたしの急所で、唯一の弱点でもあるんだよ」


 呆然とするレティシアに囁くようにそう告げて、マリアンルージュは愛おしむように、その朱紅い鱗を指先でそっと撫でた。


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