10話 伝説2

─<蒼黒紅蓮>─


それは、【Lord of Familia】というゲーム内で誰もが聞いた事のある二人のプレイヤーの異名そして何故その異名がついたかそれは、【Lord of Familia】で開催されたとあるクエストその名は、【Beginning and end】”始まりと終わり”それは、【Lord of Familia】が始まって以来の超高難易度クエストだった。


そして様々なプレイヤーが討伐隊を組そして高難易度クエストに挑んだが敗れる。そしてまた次は、人数を増やしもう一度挑むがまたも敗れる。だがまたもや討伐隊が組まれたその数”五百人”それは、ゲーム内における上限最大の討伐隊だった。そしてみんなは、勝てると思ったこんな大人数でゴリ押しすれば勝てるとそして挑む……がまた敗れる。


そしてみんなの心は、だんだんと折れ始めた…その時だった。


三人のプレイヤーが立ち上がったそれは。


”蒼黒の剣神”名は”ソージ”白髪に漆黒のコートの双剣士。


”紅蓮の槍神”名は”ユキムラ”赤髪に紅の軽装鎧の槍使い。


”癒しの剣聖”名は”チハル”銀髪に白の和服を着た剣士。



その三人のトッププレイヤーが諦めかているプレイヤー達に次々と声をかけていく。だがなかなか集まらない…そしてようやくプレイヤーが集まった。が、その数は、百人にも満たなかった。


そして攻略は、始まった。


そして次々とプレイヤー達が死んでいく。


そしてボスのHPが半分をきった時には、もう人数が数えられるぐらいしかいなかった。


そして最後に残ったのが三人のプレイヤー”ソージ””ユキムラ””チハル”の三人だった。


しかしもうみんなは、諦めかけていた何故なら三人のHPかレットゾーンだったからだ。そしてついにチハルが敗れる。残ったのは、蒼と紅のオーラを纏った二人だけ…もうみんなは、”終わった”と思った…その時だった。


ボスが「グルァアア゛ア゛ア゛ア゛」と鳴きそして光が生まれたそれに驚いたプレイヤー達が二人を見る。そこには、片膝をつき手を上に掲げガッツポーズをしていた。


それを見たプレイヤー達が歓声をあげる。


攻略不可と言われたクエストがついにこの二人によって攻略されたのたのだった。


こうしてこの時に二人の異名<蒼黒紅蓮>と言う異名がついたのだった。







そして今!!異世界に!!伝説の二人が!!現在、模擬戦をしているのだ!!




「おいおい!総司!こんなもんかぁ!」

「はは!何言ってんだよ!まだまだ!」


総司と武留は、だんだんギアを上げていく。

そしてクラスのみんなは、その激闘を目の当たりにして何も出来ずにいた、ただ口をポカーンと開けているだけだった。


「おい!これは、なんの騒ぎだ!説明しろ、ランスロット!」


大声を上げて現れたのは、この国の王、ジーク王だ。


「は、はい!自分にも何がなんだか分かりません!気が付けばこの二人が模擬戦をしてました…」


ランスロット(ランスロット・ルイスこの国の騎士団長である)は、冷や汗を流しながらそう答える。


「はぁ…よく見とけと言ったでわないか」

「も、申し訳ありません…」

「まぁ良い……お前達いい加減やめぬか!ここは、訓練場であって闘技場では、ないんだぞ!やめろ!」


ジーク王が止めるように言うがやめる気配は、ないむしろ戦闘の過激さがました。それを見たジーク王は、頭を抱えた。

それを見た千春がジーク王に声をかける。


「あの〜王様、でしたら私が止めて来ましょうか?」

「できるのか?」

「はい、あの二人なので簡単です」

「そ、そうかでは、任せよう…」


そう言って千春は、総司達の所へいく。剣を持ちながら…

そして総司達のもとへ歩いていく。


「うふふ」


千春が笑ったその時だった。


「ッ!」


千春が一瞬で武留の背後に行き剣を首に当てていたそして。


「ユキムラくん動いたら首…飛ばすよ?」


千春がそう言うと武留は、止まった。そして武留は、冷や汗を流しながら恐る恐る声がした方を見る。そこには、ニコニコとした顔で千春が立っていた。


「な、中村さん…どうして?」

「ユキムラくんソージくん、いい加減に終わりにしなよみんなが見てるよ?」


千春がそう言うと総司と武留は、「あ…」と言い周りを見る。

そしてクラスメイト達と目が合うすると。


「マジかよ!あれ<蒼黒の剣神>のソージさんだ!」

「<紅蓮の槍神>のユキムラさんまでいる!きゃーかっこいい!」


など言いクラスメイト達が騒いでいる。

総司と武留は、汗を大量にかきながらこの場をどう切り抜けるか考えていた。


「おい、総司これどうする?」


武留が小声で総司に語りかける。


「いや、どうするったて逃げるしかないだろ?」

「どうやって逃げる?」

「……いやしらん」

「なんだよそれ…」


そんなやり取りをしていると総司が「あ」と何かを思いついた声をだす。


「総司、何かあるなら言えよ」

「うんジーク王に助けを求める」

「おぉ、それわいい…」


そう言って総司と武留は、ジーク王に目を向ける。

それに気づいたジーク王は、やれやれと言った感じで総司達の前に来るそして。


「静まれ!今日の訓練は、中止だ!みんな速やかに自室へ戻るように!今日は解散!以上!」


ジーク王がそう言うとクラスメイト達は、「えぇ〜」と言いおずおずと戻って行った。

そして総司達も部屋に戻ろうとしたがジーク王に止められた。


「お前達…どこに行こうとすると?」

「え?部屋に行くんでくけど…?」


総司がそう答える。


「ダメだ、お前達には、話したいことが沢山あるからな…とくに貴様には、セリア嬢のこととかな!」


ジーク王がそう言って総司を睨みつける。

総司がビクッと肩を震わせ冷や汗をかく。


「……な、何のことでしょう?」


あ、コレやばくね?


総司が冷や汗をかきながらとぼける。


「ほうとぼけるとは、いい度胸だ…はは、よかろうそれはな…お前が儂の可愛らしセリアちゃんを嫁にしたことだぁ!!しかも三人も嫁にしたそうじゃないか!」


えぇ!なんでそうなる、てかお前の娘じゃないだろ?!


総司が内心でツッコミを入れジーク王が顔を真っ赤にしてそう叫んだ。

それを聞いた武留は、総司の胸ぐらを掴む。


「おい!てめぇどう言うことだ!三人も嫁にしたとか羨ましすぎんだろ!死ね!」


武留が総司の胸ぐらを掴みながらぐらぐらの揺らすそして最後に死ねまで言う。


「そうだ!死ね!儂のセリアちゃんを嫁にしたんだ!死ね野垂れ死ね!」


ジーク王までもそう言う。


お前この国の王だろ?そんな事言っていいの?てかお前のセリアじゃねーし!俺のだし!


また総司の内心ツッコミが炸裂する。

それを聞いていた千春がムスッとした顔で総司に近ずき抱きつく。


「ソージくん私がいるのに浮気しちゃダメだよ?」


千春が総司の耳元で言う。周りに聞こえる声で…


「ち、千春さん?そ、そんな大きい声出さなくとも…」


総司がそう言うそしてチラッとジーク王を見るとジーク王は、総司をめちゃめちゃ睨んでした。


あぁ〜……やべぇ


「ほう、儂の前で浮気とは、いい度胸だな」

「いや…浮気では…ないです」

「ふ、まぁいい…とりあえず死ね!」


ジーク王が剣を取り総司に襲いかかる…がその時。


「ストッープ!何してるのですかおじ様!そんな事したらソウジ様が怪我しちゃうじゃないですか!もしソウジ様を怪我させたらおじ様と二度と口聞きませんから!」


セリアが突如現れたそして総司を庇うように前えでる。


「ぐぬ、しかしだな…」

「しかしだなっじゃありません!それよりもソウジ様お怪我などされてませんか?大丈夫ですか?」


セリアがジーク王を黙らせる。そしてセリアは、総司が怪我をしてないか確認するように総司にくっつく。


「うん大丈夫ってセリアどうした?」

「お仕事疲れました…ソウジ様といると落ち着きます。なのでこうしてます」

「そ、そうなんだ」


ギューッと総司に抱きつく。それを見ていた千春は、「私も!」

と言い総司に抱きつこうとするたが総司は、それを避けた。


「な、なんで避けるの?!」

「それは、お前があんな事言わなければこうならなかったの!なのでギューは、ダメです」

「だ、だってソージくんに私だけ見ててもらいたかったんだもん…」


千春が泣き目になりながらいじける。


「チハル様、抜け駆けは、いけませんよ?私もソウジ様だけに見つめられたいのにチハル様だけなんてズルいです。なので今日一日、ソウジ様にギュー禁止です」


セリアが千春にお仕置きをいいわたす。それを聞いた千春は、声には、出さないが目から大粒の涙が流れていた。


「セ、セリアそれは、流石にやり過ぎ何じゃないか?もう泣いてるぞ?」

「むぅ…わかりましたさっきのは、無かった事にします」

「だってよ千春ほらもう泣くな」


総司がセリアから離れ千春に近ずき涙を拭いてあげる。


「そ、ソージくん…ソージくん!!」

「うお」


涙を拭き終わる前に千春が総司に抱きつく。


「ち、チハル様!ズルいです私も!」


そう言ってセリアも総司に抱きつく。

それを見ていた武留とジーク王は、ため息を吐きジーク王が武留に話しかける。


「おい小僧お主酒は、飲めるか?」

「あぁ飲めるぜオッサン」

「だれがオッサンだ、まぁいい今日は、やけ酒に付き合え」

「」


武留とジーク王は、そういい総司達に背を向け去っていった。


「ん?あの二人どこ行くんだ?まぁ逃げれるからいっか。おし俺達も部屋に戻ろうか」

「うん!」

「わかりました」



そう言って総司達は、部屋に戻って行ったのだった。

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