第7話:「アカネ」母国に行く

(なぜ私はこんな所に居るのだろう・・・ギルドに報酬を貰いに来ただけなのに)


王宮応接室に通されキョロキョロもじもじしているアカネだった


目の前の長椅子に王と王妃と第一王女

椅子の後ろに第一王女の夫の将軍

右に第2王子のロベール

左に第一王子と後ろに第3皇子

少し離れた所に宰相とフンセント宰相補佐


アカネは王と反対側の椅子に一人で座っていた

王家一家に囲まれ一人冷や汗を流していた


(怖い・・・このプレッシャー何?)


「この度の竜討伐においての活躍、本当に素晴らしい、しいては望みの褒美を取らせる」


面倒な事になりそうな予感のするアカネだった


「爵位も与えよう」


(うわっ絶対要らない・・・褒美も要らない、どうしよう)


【ルナ】:この世界で貴方に叶うものはいません、好きにされていいと思いますよ


(でもまったり人生送りたい時、人付き合いは多少考えないと)



報酬を受け取りにギルドに行ったアカネだったが、王家から直接貰えると言う事で迎えが来ていた、嫌だと言ったが迎えに来た若い使者が泣きそうになったので渋々乗った、ギンガットも一緒にと言ったがギンガットからも使者からも断られた




「ごめんなさい、褒美は皆と同じでいいし、爵位は要りませんずっと此処に居るとは限らないので」


えっと驚く王一家


「え?ロベールと恋仲になったんじゃないのか?」


そう言ったのは王だった


「口ずけしたそうじゃないか、結婚の段取りしようと思ったのだが」


(げっ!そんなこと親に直ぐ言うのか、うーん皆に見られてたみたいだし、まあ貴族令嬢なら確かに問題になって責任取るって状態か、前世記憶の持ち主の私はもうそんな感覚無いが)


じろっとだ第2王子をにらむと


「確かに口ずけはしましたが、戦闘後の高揚状態のなかだったので、たかが口付けで結婚はしませんよ」


心落ち着かせて冷静に言った


(まあ、顔は好みだけどね、キスも気持ちよかったし・・・まだ結婚は無いわ~)


「そんな事だと思いましたよ、本当に一直線なんだから、ロベールはちゃんと話し合わなきゃだめよ自分の尺度だけで判断すると取り返しのならないことにないますよ」


そう言ったのはエリザベート第一王女


「本当に我が家の男性たちは一直線過ぎて困るわね、止まって冷静になりなさい」


ミストラル王妃も続けて言った


『やっぱり無理か』


ぼそっとフィンセントが小さい声で言ったのを聞いたのは、宰相とアカネのみだった。

フィンセントは、アカネをこの国にどうやって取り込もうかと腹黒は考えていたのである、結婚はいい考えだとは思ったが、優しくて強いだけ一直線のロベールに何処まで引っ張ることが出来るか見ていた、ほっといても女が寄ってきていたロベールが、自分から行動をしているのも興味をそそられていたのである


「そういうことですので私はギルドに戻らさせていただきます。」


そう言って腰を上げたアカネ


「まって、アカネ殿」


ロベールが慌てて声をかけた


「お待ちになってアカネ様」


もう一人声をかけたのは第一王女


「姉上!?」


期待を込めた目で姉を見るロベール、だが姉からでた言葉は全く違うものだった


「直接依頼をお願いしたいのだけど、冒険者としてのアカネ様に」

「?依頼ですか」

「指名依頼として後で正式にギルドに出させていただきますわ」


ますます嫌な予感のアカネ


「3ヵ月後に<フィンドラス王国>の第一王子の即位の儀が有るので、招待を受けているのだけれど、その護衛をお願いしたいの」


「・・・・フィンドラス王国?即位の儀とは、王に何かあったの?」


正式に王となる儀式だ、王が崩御しなくても現王が譲ったり、病気の場合行われる


「数ヵ月前から臥せっておられたらしいけど、最近は殆ど公務が出来なくなられて王太子が正式に王として即位されるそうなの、

世界暗殺集団が動いている気配が有るので、絶対的戦闘力のあるアカネ様に守っていただきたいの。」


「世界暗殺集団!聞いた事ありますね、世界征服をねらっているとか、精鋭の暗殺部隊はssランクに近い戦闘力の者がごろごろいるとか、狙ったターゲットは必ずしとめる厄介な集団・・・」

「とても詳しいのですね」

「これでも国の中枢・・・・いえ聞いた事があるだけです」

「エレオノール・フォン・クランドール伯爵が警備担当らしいので、めったなことは無いと思いますが、お願い出来ないでしょうか?」


(親父さんが警備担当?軍や騎士の上官はミッシェル・ブラウニ男爵令嬢の取り巻き子息の家系だったはず、・・・・・)


「命令ではないのですね」

「今回の功績であなたはSSS超級の冒険者になりました、だれもあなたを縛ることは出来ないでしょう?」


新しい冒険者カードを貰って驚いた

ほんの冒険者になって1か月も経たないうちにSSS超級になったアカネ、もうすでに人外認定されている

<草原の女神>

ロベールが言い出したら皆がそう言う様になっていた

まだ水晶のランク付けは行っていないので、だれもアカネのレベルは知らない

<アメリア皇国>の冒険者ギルドは大小合わせて全体で328ある、世界で見ると20000は要るだろう

判定水晶にはそれに使うSランク以上の魔物の玉(ぎょく)と水晶が必要だ、魔物はいくらでもいるが、水晶が無い、水晶の色はいろいろあるが水晶であればなんでも良いと言ってある、同じ成分のオパールでも良い,宝石と見るなら色で値段が変わるが判定用は玉(ぎょく)よりも大きければいいので色は関係なしで最低7センチあればいい水晶発掘をギルドに依頼を出したアカネ、買い取りは相場の1.2倍を見ている

隣の<タンブレタン共和国>は宝石の鉱山を多く持つ国なので行って見ようと思っていたアカネだった

試作品の水晶はアカネが自分で作ったものだ、10センチの水晶1つ作るのに2か月かかった

自然界では1mm成長するのに約100年かかるのだからすごい速さではある

が、328個を一人で作るのは困難だった


判定水晶は冒険者ギルドから取り敢えず100個の注文を受けている、改良しながら100個揃った時点で大きい冒険者ギルドから配布してレベル認識を広める事になっている。


また、竜討伐はさまざまな恩恵があった

今までの討伐隊には<冒険者レベル>より戦闘力低いの者も居たので連携がうまくいかず損害が出ていた、戦闘力ランクの重要性を証明した

行軍の際に高レベルの魔物がよく出た、それを数人で魔物討伐した所、討伐した者以外にもレベル上げの効果があることが分かった低レベルの魔物では体験できなかったことである、高ランク冒険者は単独行動が多かったので知らなかったのである、アカネしたら、RPGゲーム的には当たり前なので知らないのが不思議だった

SSランク魔物の黒竜を3体も倒したことでそれに参加していた全員にレベル上げ、さらに上限突破した者もいた。

アカネが黒竜を倒した後、(俺ら要らなかったんじゃねえか?)と皆思ったが、

(よかったね、大もうけだね、美味しいお肉皆で食べれるね)と無邪気にしているアカネに何も言えなかった。




扇をぱちんと閉じてエリザベート第一王女が言った

「お願いできるかしら」


ちょっと考えるアカネ


「そうですね、良いでしょう引き受けましょう、その代わり引き受ける条件に馬車の改造させて貰いたい」


<浄化結界魔石>の展開

馬車にそれを使うことを考えていた、さらに宣伝になると考えたのである

何処まで儲けようとするのだろうか?

本当は関わり合いたくない事案ではあるが、父親が気になったので行くことにした


(国外追放になってるけど別人としていく分にはいいかなぁ)


【ルナ】:似てるで済むと思いますが、目の色も髪の色も身長も体形もかなり違いますので




「馬車の改造ですか?」


エリザベート第一王女が不思議そうにアカネを見た


「草原の結界を利用しようと思うの、馬車に居れば100%安全を目指してみたいなぁって、使う馬車全て見せてもらっていいかな?」

「草原の結界とは興味があるな・・・是非お願いしよう」


王が感心して言った

そのまま解散となり案内はフィンセントにするよう言う王だった

ロベールが案内したいと言ったが王妃が話があると引き止めたためフィンセントが案内することになった。


馬車の倉庫に向かう王城の廊下


「貴方はなかなか知識も発想力も豊富ですね」

「色んなこと試したくてうずうずしてますよ、発明品のお店もいずれは開きたいと思ってます」


『フィオナ・フォン・クランドール』


ぼそっと小さい声で言ったフィンセント


「・・・・」


アカネの様子を観察するフィンセント


「何か言いました?」

「いえ、何でもありませんよ」


その後は無言で倉庫に向かった


(フィオナの名前呼ばれた、何?もしかしてばれてる?ヤバい?捕まる?)


【ルナ】:捕まることはないと思いますが、気づかれてるのは確かですね


平静を装ったアカネだったが冷や汗だらだらだった

観察力の高いフィンセントはそれを見逃すはずがなかった


あっと言う間に3ヶ月が経ち馬車の魔改造もぎりぎり終わった

馬車の改造しに王宮倉庫に通っていたアカネ、

ロベールは王妃の助言もあり仲良しになろうと倉庫に同じく通い、気を引く挑戦をしていた。

もともと嫌いではないし、顔は好みのアカネ、

お友達以上恋人未満的な感じの印象を持つまでになっていた


一応ロベールに伝えてあるのは


「貴族にならないし、王族にも絶対ならないし、森の真ん中に結界張って、屋敷でも立ててそこで魔法具の発明をしながらたまに冒険して、まったり人生送るのが夢~」

「王子辞めますよ!ぜひ冒険にお供させてください」


あわてて周りの護衛たちが「王子辞める」に反応してなだめるといううのが何度も繰り返されていた



馬車につけた<浄化結界魔石>は一台に付き8個ほど

長い馬車(貨物用)には10個ほどの<浄化結界魔石>を使用した、

馬もカバーできるようにしてある、

<浄化結界魔石>から3メートルの凝縮タイプになっており、

<浄化結界魔石>単体でも機能するようになっている、

馬車のそばにいれば護衛の騎馬もカバー出来る


王都から出発した一行は国境までは何の問題も無く来る事ができた

<フィンドラス王国>に入った途端襲われ始めたのだ


(サーチ、暗殺者、盗賊)


【ルナ】:居ますね、何が狙い?王女を狙う理由が分かりません


サーチの検索をいろいろ試したアカネ、

最初 人殺しで検索したら

冒険者ギルドと騎士団詰め所、

軍部の詰め所が真っ赤!ついでに自分の位置も

盗賊退治をしたことあるものがこんなに居るとは、

サーチ検索を変えていろいろ試してした


「エリザベート第一王女、

暗殺者がこちらに向かってますのでサクッと行ってきます

で、どうします?捕らえます排除します?」

「・・・捕らえるの前提で空の馬車も用意したのではないの?」

「まぁそうなんですけど、数が多くて乗るかなぁ・・・

一応捕らえる方向で行ってきます。」


かなり大きい空の馬車を用意したアカネ、

空間魔法で広がっている車内は詰めれば150人は乗れるだろう

暗殺者なら少人数で仕掛けてくるはずである

それに乗らない程の数の暗殺者とはどれだけ殺したいのか!





「アカネ様行ってらっしゃいませ」

「ルナ、後はよろしくね」

「かしこまりました」


アカネは馬車から外に転移すると空を飛んで行った


メイド服のルナ、

人型の体を手に入れた<自我付きヘルプ>こと<眷族>のルナである

人型の体を手に入れたが、ルナの影の中に消えることも出来、影から影へと移動が出来る

優れた隠密活動が出来る眷族である、戦闘力もアカネと同じ100レベルなのでかなり高い

アカネの様に無限大の能力はないが、この世界でアカネの次に強いのは明白である。

黒髪に黒い瞳、容姿は冷たい知的美人と言った感じだ、

明るいアカネと対照的な印象である、


エリザベート第一王女の乗っている馬車は

アカネが<浄化結界魔石>の他に内装も魔改造していた

空間魔法を使い外観は普通の王家専用の馬車なのだが、中は外観と違い10倍の広さがある

前後にツインのベットルーム、

中央にはサロン、ミニキッチンもあり、トイレも完備、

サロンは座席を変形させると2段ベットになり、この馬車だけで8人は泊まれる

野宿は必要ないようになっている、


他の護衛用の馬車も中は同じように10倍の広さがあるが、サロンは小さく簡素でほとんどがベットルームになっている、2段ベットが並んでいて20人は寝れる、停車は護衛の交代の時だけで馬も普通の馬ではなく

馬よりも丈夫で長く走れる獣馬を使っているので、かなりの距離を休憩なしで進むことが出来る、

獣馬は馬が魔素で狂暴化したものだが、魔物使いのスキルがあれば従えることが出来るので

アカネも出来るが、護衛の中に数人連れて来ていた、そばに必ず魔物使いが居ないと暴れるからである。


「凄い快適ですわねぇ、自分の部屋に居るのと変わらないくらい」


そう言ったのはエリザベート第一王女


「アカネ様は(旅行は快適じゃなきゃね!)と言って楽しそうに改造してましたよ」


ルナがそうアカネの物真似をしながらミニキッチンでお茶を入れている、

馬車の振動は一切中には伝わって来ないので普通に部屋に居るようにお茶を楽しんでいる


「暗殺集団も野営を狙うつもりが野営しないので困っていると思いますよ」


ルナがそう言ううと、


「護衛もこんなに要らなかったもしれないなぁ」

「ロベール、無理やり護衛隊長としてついて来たのに、出番が無くて良いところ見せれないわね・・・くす」

「いやもともと私より強いのに、良いところなんて見せれませんよ、<フィンドラス王国>は彼女の・・・でしょう?心の護衛をしてあげたらと、役不足かもしれませんが・・・」

「そうね、酷なことしたかしら」


ルナはだまって二人の会話を聞いていた

横に居るエリザベートの夫の将軍は黙って紅茶をすする


コンコン

ドアをたたく音

「失礼いたします、ロベール様、アカネ様がお戻りになりました。

大量の暗殺者だと言う者達を連れて来てますがどうしますか?」

「今いく」


そう言って馬車を降りて最後尾に向かった






空を翔けて行ったアカネはサーチ暗殺者の反応のあった場所に降り立った

そーと気配を殺して瞬時に無力化の魔法具を首に付けて回る

きずいて立ち向かって来た者が数人いた、

距離を取りアカネに剣を向ける暗殺者


「さすが65レベは黙って捕まってくれないか・・」

「何者だ俺が気配を読めないなんて只者じゃないな!」

「ただの護衛に雇われた冒険者だよ~殺したくないんだ今は、黙って捕まってくれない?」

「ふざけたことぬかすな!仲間を離せ!」

「しょうがないな」


アカネが刀を抜いた

ピリッと空気が緊張する、アカネが殺気を暗殺者に向ける

暗殺者は冷や汗を流し始めた


(勝てない・・・こんなのは初めてだ、何なんだこの小娘は!)


かたかたと暗殺者の剣が震える

しかし、恐怖を打ち消してアカネに立ち向かった、一瞬だった

縮地を使ってアカネに剣を向けた暗殺者だったが気が付くと剣は叩き折られ暗殺者の腹に刀が食い込む


「峰打ちだから、死なないよ!骨は砕けてると思うけど」


暗殺者の意識は途絶えた

暗殺者の集団を見えない風の袋で包んで馬車まで戻って来たアカネだった。


「26人居ます、怪我しているものが6人、アカネ様の話だとSS級らしいです」


兵士がロベールに言うと


「あとは無傷か、皆力が入らないみたいだな、無力化の首輪の力か、魔力も封印とは・・・あれ?アカネ様何されてるんですか?」


最後尾で

後ろ向きのアカネ両手を空に向かって手を伸ばしている


「力が有り余ってイライラしてさ、もう少しで殺しそうになったんで、今から力発散します!

ルナ!結界!」


(かしこまりました)


ぶわんとアカネと馬車の間に結界が出来た

アカネからまた例の光り輝く魔力が出て来てバッと羽を広げる様に背中に広がった

暗殺者たちがその様子を、呆気に囚われてみている


「「「「「女神!?」」」」」


初めて見る護衛兵士もいてその美しさに見惚れていた

光はもっと大きくなりそのまま空に一直線になって上がって消えた


コキコキと首を回したり体を回したりしているアカネ


「あースッキリした」


くるっと振り向いたアカネ後ろに夕日が見える

屈託のない愛らしい笑顔を見たそこに居た者達は、皆アカネに見惚れていた

アカネに対峙して敗れた高レベルの暗殺者たちも、もう完璧に戦意を無くしていた


最後尾の空の格子窓のついたもともと空の護送車に載せられた暗殺者達

外観と中の大きさの違いに驚いていた、

怪我をしていた暗殺者はアカネによって完全治癒されたのも驚いた


その後も次々に暗殺者や盗賊が捕獲され護送車の椅子は一杯だった、100人は超えただろうか?


「無力化の魔法具いくつあるんですか?小隊長が戻って来たアカネに聞いた

「えっと1万個くらいかな?最初の1個は時間掛かったけど、後は魔力と材料が無くならない限りコピーですぐ出来るから、まだ作れるよ」

「どんな奴にも使えるんですか?」

「使えないよ、普通の人には

極悪人だけ、暗殺者とか盗賊かな?」


エリザベート第一王女一行は無事<フィンドラス王国>王都に着いた










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出発の2ヶ月前


「さてルナ!体作ろうか?」


【ルナ】:はい!ありがとうございます。


「えーと<生物生成>」


くらっと目眩の感じがすると視界が変わった


「何ここ?」


【ルナ】:ここが神域・・・


「神域なの?筒状のガラスケースが4基、SFアニメでみたことあるような」


筒状のガラスケースの中央に石碑が立っていた

電源ボタンのマークがありそれをを押すとブオン石碑と容器が緑色に光る

目の前の空間に半透明のモニターが現れた



項目が出てきた


「おっ!ゲームっぽいねェ」


作成する生き物の種類

<眷族><奴隷><オリジナル>


<眷族>ポチッ


種族

<人間><魔族><獣人><妖魔><オリジナル>


<人間>ポチッ


髪の色

色々なカラーの見本が現れる


<黒>魂名

<ルナ>


・・・・・・・・


特殊

<魂付与><魂転移><オリジナル>


<魂転移>ポチッ


現在移転出来る魂名

<ルナ>


<ルナ>ポチッ




「さてこんな感じが私のイメージなんだけど、どお?」


【ルナ】:バッチリです、凄いです私の希望と一緒です

「ではっ」


<実行>ポチッ


ぶおんぶおんぶおんぶおんっ


筒状のガラスケースの中に徐々に形になっていく生き物


「えっと時間どれくらいかかるのかな?

あれ?返事が無い・・・普通のヘルプ見てみるか」


<生物生成>について

作製時間

設定年齢分の時間がかかります。

神域に居る間は地上の時間は止まっているので問題ありません


「・・・20年・・・暇・・・」


<時短>白金貨100枚で完成


「おっ!こんなのあるじゃん 

竜、高く売れたんだよね~

それに持っていたアイテム殆とお金にしたから余裕!」


「はやっ面白い~」


現れたルナ、

「魂入ったのかな?」


ブオンと音が鳴ると静かになった

筒状のガラスケースがゆっくり上がると

ガラスの中の液体が流れ出た、流れ出た液体は床に吸い込まれるように消えた

ゆっくりと目を空けるルナ、


「誕生おめでとう~ルナ」

「・・・・・ありがとうございますアカネ様」


白いはだの美しい裸体の女性がアカネに向かって歩いてくる

アカネの前で膝まづき


「アカネ様に改めて忠誠を」


と言った

着てみたかったと言うメイド服を作ってあげて

それからは、会話によるヘルプだけではなく身の回りのヘルプもしてくれるようになったルナだった















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