第4話 勝手に推します①

タイトルがカクヨムそぞろ歩きなんで、

そろそろ勝手に作品を推してみたいと思います。

記念すべき一推し目は小杉匠さんの「絶妙な均衡は死に至る病」です!

五つの詩は比較的長いのですが、それを読ませる筆力を感じます。特にタイトルにもなってる「絶妙な均衡は死に至る病」は完璧な出来!カタカナ、平仮名、漢字で構成される現在の日本語が見事に噛み合い響きあっていると興奮しました!


少しずつ陽が沈んで

僕は希の地に巡礼する


書きだしの希の地なんて普通出てこない。貴船神社に詣でる詩なのですが、幻想的ですらあり、言葉が飛翔する感覚があります。縦書きで読むとさらに沁みます。詩はやはり縦書きですね。二話目の「恋に似た感情」はそれぞれの連が呼応するように丁寧に描かれているのが良くわかります。お手本にしたい構成ですね。

爽やかさや人生の陰鬱さ、そして絶望があるから詩を描くのだということを深く刻み込まれる素晴らしい詩集。皆さまも是非、ご賞味ください。

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