<4> Rike

 そして、リーケと名付けられた少女があたしを抱いた。

「きれいな、お人形さんなのね」

「あなたお名前はなんていうの」

「いわくもあるのは聞いたけど」

 そう話かけてきた、やっと決まった古の名門の後継は長く生きた。

 ロデリンダの遺志にも、あたしの意志にもそぐったから。

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