第ニ話 新たな役目

研究室を出た彼女が物音に気づき、その部屋に入ったのは偶然かもしれないが、ある意味必然だったのかもしれない。部屋にあったモニターは一世紀の間同じことを繰り返し伝えていた。




『もしこの画面を見ているものが一人でもいたら聞いて欲しい。我々人類は2XXX年にこの星を飛び立った。しかし我々はその世界を諦めていない。いつか必ず戻ると決意している。我々が戻る時までその世界を観測してくれ。そして…けっ…き…く…をてば…い…くれ…』


『もしこの画面を見ているなら…』


私のやるべきことは決まった。

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