第25話ラズベリー、蜃気楼、群青2018.06.30

群青からもらった青。

若葉からもらった緑。

昨日の夕日からもらった赤。

そして、ラズベリーは隠し味。

全部集めて煮込んでいると、昨日よりもいいものが出来る予感がやってきた。


よし、いい感じだ。


仕上げは、蜃気楼にのせて大空へ。

今日の空を染め上げる。


さあ、僕らの空色を届けよう。



***


6月も終わりですね。

群青という青色の元を考えていると、空が浮かんできました。

蜃気楼も空に関係あるかと思って、今回のお題は空で結びつけようと思いました。


でも、ラズベリー……。


ブルーベリーならよかったのですが、ラズベリー……。


色々調べていくと、染色されている記事を見つけました。ほうほう。

ピンク色っぽいのですね。でも、意外と定着しないみたい。

染色って、いろんな方法があるんだなぁ。でも、定番は決まっているみたい。


そんな脱線を繰り返し、何となく空。染める。というワードが降ってきました。


ああ、昔虹を作るという物語りがあったなぁ。空もあったと思う。悲しみの色だったかな?


あの感じではないもの。煮込んだ蒸気ではなく、別の手段。


蜃気楼でいいか。

大蛤が吐く息でという今昔物語もあるし。


という訳で、空を染める空職人がたくさんいる世界を作ってみました。

毎日染める人が違うから、空は一つとして同じじゃない。


そんな感じを思いつつ、六月最後のこの物語。夏に向けて今までとちょっと違う雰囲気が出てればいいなと思いました。

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