読みやすかったですし、言いたいこと、印象に残しておきたいことに集中して書かれていると感じました。
アメリさんとの出会いも、もしかしたら考えられていたのかも知れませんが、深く触れずにあの黒マントの人に注力されていると思いました。
そのあたりも読みやすさにつながると思いますし、男女の関わりを中心にすえたストーリーに、集中できる手法だと思います。見習いたいところです。
見ただけで同一人物と特定できる、魔法防御壁の確認、お腹の赤ちゃんの性別(こちらは前出)など、力の一端というか、使い方も改めて披露されました。他のキャラとの違いを強調できています。
それら、力の使い方も興味があるところです。
「ヴァリエールの戦以来」と、初見? が記されました。ああ、あの時からなんだと、ビアンカの一途さを感じた次第です。
その一途さが感極まり、涙を流すなんて、読み手が心を寄せる場面です。
親元にいる時は違う、女性らしい一面が新鮮に思えて、ビアンカの印象がいっそう深まりました。
子供から一歩踏み出した感じが、うまく表現できていたと思いました。
パン屋さんの二階からの見物もいい演出です。雑踏から離れて行列に集中できましたから。
その行列もさりげなく説明されいますが、もしかしたら、後々ビアンカさんと関わっていく人達かも知れないと、ちょっと気に留めました。名前を全部憶えられませんけど……。
作者からの返信
亜逢さま
いつも丁重な感想をありがとうございます。
ビアンカはアメリとこれからも長く付き合うことになります。学生時代に苦楽を共にした友人との縁はまた特別ですよね。
さて、ビアンカはやっと黒いマントのあの方をパレードで見掛けます。子供の時(当時十歳)ヴァリエールの戦でも遠く隣の領地から何かを感じただけで、彼の顔や姿を見たのは今回が初めてなのですね。(夢では見ていましたが)要するに彼の魔力を感じて、その人なのだと分かったわけです。
アメリが説明していたパレードの面々は後々出てきます。今のところはアメリには昔馴染の近衛騎士がいる、ということくらい気に留めていただければ十分です。
ビアンカ、真の目的はジャン=クロードと近づきになることだったのですね。もっと、近づけるといいですー
作者からの返信
一大決心をして上京、貴族に仕える職に就くために頑張っています。さて、天下の公爵様とビアンカはまだまだ何の接点もないようですが……