新免武蔵玄信の武士道 独行道を現代に役立てる

 我々が日本オリジナルの文化だと思っている其のほとんどは、中世の武士に端を発します。

 中でも近代にやっと掘り起こされた宮本武蔵は、かなりの人に影響を及ぼし、彼の書き記した巻物は、海外においてはビジネス書として有名になっています。

 では、企業において具体的にどのような事が役に立つのでしょうか?

 彼の書き残した書物の中に独行道というものがあります。

 之は宮本武蔵の云わば武士道です。

 其の中から引用すると

 ↓

 一、世の中のさまざまな道に背いてはならない。

 (お上の、又は上司の定めたる規則には必ず従うべし。)

 一、わが身の楽しみを追い求めてはならない。

 (我欲に盲目になれば、周りに迷惑をかけ社会から孤立する。)

 一、どんなことにもそれをたのみにする心を抱いてはならない。

 (都合のいいときだけ他人任せになり、社会にぶら下がってはならない。)

 一、自分中心の心を捨て、むしろ世の中のことを深く考えるように。

 (社会人足るもの、社会貢献を主眼点に置き、自他共楽の道を模索するべし。)

 一、一生の間、欲深いことを考えてはならない。

 一、一度したことについては後悔をしてはならない。

 (後悔先に立たず。時は金なり。)

 一、他人の善悪について嫉妬してはならない。

 (人は人自分は自分。それぞれの価値観は別である。)

 一、いかなる道についても(おそらく人生、つまり愛する人との別れ、あるいは肉親の死なども含めて)、別れを悲しんではならない。

 一、自分のことについても他人のことについても、不平を言ったり嘆いたりしない。

 一、恋愛には関心を抱いてはならない。

 (恋愛とはまやかしであり、馴初めとは経済的な観点での夫婦間契約である。)

 一、物事に好き嫌いを持ってはならない。

 一、自宅を豪華にしようという心を持ってはならない。

 一、常に身一つ簡素にして、美食を好んではならない。

 (目が肥えれば流行の洋服を買わずには居れなくなり、口が肥えれば質素な食事に耐えられなくなる。)

 一、代々伝えていくような骨董品を持ってはならない。

 (大事なるは伝える心である。)

 一、体にこたえるような飲食、つまり暴飲暴食や無謀な行動をしてはなはらい。

 一、武具(或いは仕事で使う道具)については特別な物を好んではならない。

 一、自分の道を貫く(自分の要望をかなえる)ためには、場合によっては死に向かう(責任持って償う)こともあるが、それを避けてはならない。

 一、財産を貯えたり宝を持ったりしてはならない。

 一、仏や神は貴いけれども、これを頼りにしてはならない。

 一、自分の命が危険にさらされても、名誉心を失ってはならない。

 一、常に兵法の道から離れてはならない。

 ↑

 成程このような社員が居れば出世間違い無しです!!


『独行道』(どっこうどう、正字:獨行道) は、新免武蔵(宮本武蔵)が自身の生き方を21か条に記した掛幅装の紙。「自誓書」といわれている。晩年に肥後熊本藩の客分となり、熊本千葉城の自邸で死去の7日前、正保2年(1645年)5月12日に弟子の寺尾孫之允(丞)に兵法書『五輪書』と共に与えたとされている。Wikipediaより

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