第3話  鳥

私は鳥です

飛べない鳥です

いつも下を向いて餌を探しています


時々上を向くと大空高く飛んでいる仲間を目にします

大きなのも小さなのも自由気儘に飛んでいます


別に羨ましくはありません

空に餌は無いのですから

でも上から見る景色はどんなだろうと思うことはあります


いつの日か私も飛べるようになれるのでしょうか


一度でいいから空高く飛んでみたいものだと……

そんな儚い夢を見ながら毎日羽をばたつかせて生きています

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

大木 奈夢 @ooki-nayume

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ