先輩は、私を子供扱いしすぎだと思います!

前編

「先輩!」

「なにかな?」

「実は、私先輩にもの申したいことがあるんです!」

「へえー、それってなに?」

くぅー、なんなのこの如何にも次私が言うことが分かっているような顔は、憎いです。あと、かっこよすぎです!

「言いますよ」

「うん、いいよ」

「先輩は、私の事を子供扱いしすぎだと思うんです!!」

「僕が姫の事を、子供扱いしすぎだって?そうかな?僕は普通に、可愛い後輩だと思ってるんだけど?」

「それ嘘ですね!」

「ん?どこが?」

「可愛い後輩だと思ってるって言うところです!」

「なんでかな?」

「なんでも、なにも、今、この状況がそのことを言っているでしょ!」

実は、さっきから私は、先輩におんぶされている。

「おんぶしていることが、子供扱いになるの?」

先輩は、こっちに顔を振り向かせて、やんちゃな笑顔でこっちを見てきた。

「はい、そうです。女子高生をおんぶするとか完全に完璧に子供扱いしています!」

「そう、じゃあ、下ろそうか?」

「そうしてください!」

「そう?じゃあ、なんで今僕の背中のしがみついてきたのかな?」

そう、私は言葉では、下ろしてくださいと言ったものの、行動は言動と真逆で下ろさないでくさいと言ってるも同然なことをしてしまっていた。

「それは、先輩がいけないんです!」

「そっか。姫は僕がいないと駄目もんね」

なんですか、その我が子を見るような目は!!

それから、少しの間私と先輩は、話さなかった。

風がとても心地よくて、今にでも寝れそうだった。

それに…………

「…………ふふ、先輩の匂いだぁー。ふふ」

っは!わ、私はなんて言うことを言ってしまったんだ。先輩の匂いだぁーとか言っちゃった?

と思い、先輩の反応を見てみると、先輩は何事もないようだったので聞かれてなくて良かったと思った。その時だった。

「姫は、僕の匂いが好きな変態さんなのかな?」

と言ってくるのだった。

………聞こえていたんですか、先輩。って、私は変態じゃありませんから!!あともっと、焦ってくれても………いや、無理ですね。今の子供扱いされている私じゃあ、よーし!早く大人になるぞ!!!

そして、私は、先輩の背中で目のを閉じるのだった。



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