あとがき
拙作『リレイヤーズ・エイジ -
だから、人類同盟はどうしても対処療法にリソースを割かざるを得ません。
しかし、今回は常に守りありきの
ですが、そのことをトウヤに読まれていた。
エースだけを集めた最精鋭部隊に、現在動員できる最高の機材と機体……疲弊した西暦2098年の世界では、宇宙での作戦展開は非常に大変だったと思います。なにせ、一部の文明は衰退、後退しているのですから。
結果、手薄になった地球にパラレイドが全戦力を投入、あらゆる主要都市が陥落しました。でも、これで終わりではありません……そして、ここからまた反撃です!
あ、さて……ロボットかどうかは賛否両論あるらしいですが、今回のセラフ級のモチーフとなったのは、皆様御存知の歴史的名作『新世紀エヴァンゲリオン』です。要塞都市である第三新東京を含めて、そっくりそのまま月面に作ってみました。ジオフロントまでついてます(笑)丁度一年前くらいかな? 月の裏側に、巨大な地下空洞があるとニュースになりました。そのへんにも便乗した感じですね。
エヴァは1990年代後半、社会現象にもなった作品です。世界系と呼ばれる作風は、当時の世紀末ムードも相まって非常に話題になりました。しかし、作品が世界系として、マクロな世界観の変化を、ミクロなキャラクター同士の狭い人間関係に密着させる中で……クリエイター側の人間もまた、閉じた世界に陥っていきました。今でもTV版の最終回、そして旧劇場版は語り草です(リアタイ視聴し映画の初日に見た俺の驚きといったら……!)。
それでも、エヴァが名作足り得るのは、本気が詰まっているから。特撮とアニメを大好きな人間が、本気で情熱を注いでいた。その結果、監督が擦り切れてしまったりした訳ですが、フィルムに込められた想いは本物です。同時に、アニメ業界に大きな変化をもたらしました。まず、今では当たり前の製作委員会制度、これはエヴァが初めてだったと思います。次に、難解で複雑な設定を大量に「ちらつかせる」……決して「描写」したり「説明」したりはしません。ただ「ちらつかせる」だけ。なにかがあるんだよと思わせることで、世界観を広げるという手法が話題を呼びました。謎本、沢山出ましたね(笑)
最後に、多くの「エヴァっぽい作品」を生みました。なにも悪いことではないです。優れたジャンルとして認知されたので、後追いの作品が生まれて「エヴァ系」と呼ばれるようになった。玉石混交の中から、名作も生まれていった。そういうムーブメントが起こって、業界が活性化されたんですね。それに、誰でも最初は模倣から始まる、大事なのは模倣のしかたですから。
今、エヴァは新劇場版として再生し、来年には完結編が公開されようとしています。1995年に放送されたTVアニメ(先行して半年前に漫画版が連載開始)が、2018年の今も有力コンテンツとして生きている。俺はもう、ミサトさんより年上になっちゃった、と思ったら劇場版Qでミサトさんが俺を追い越した!? 何を言ってるかわからねーと思うが以下略……いいんです、何回でもやりなおせる。リブート、リメイク、いいんです。好きな作品は、納得行くまで手を入れてやる、書き終えても書き損じても、書くのをやめても次がある。それが「終わりで終わらないこと」の大事さなんだと思います。
では、次回の第六章『リレイヤーズ・エイジ -
リレイヤーズ・エイジ - VIVID AVERSIVE EVE - ながやん @nagamono
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