例え話

まきもの

世の中を例える

ため息を吐く私


人の気配を感じそちらを見る


すると、あなたが居た


ため息を吐く私に唐突に質問してかた


キミは・・・。


キミなら、世の中ってどう表現する?


・・・。


おやおや。キミには、この問いが早かったかな?


早くなし。唐突に聞かれたから固まってしまっただけだ


ケラケラ笑うあなたはこう言った


「キミが思う世の中を説明してくれるかい?」


まるで試すかの様に・・・


私は、話し始めた。世の中をダンボールに例えて



世間を大きいダンボールとしたら


この世に生を受けた者は、


まずは大きいダンボールに入れる。


でも、新生児には大きいダンボールでは


すぐには生きられないので


小さなダンボール(家)に入る


小さなダンボールは各世帯によって形は様々


小さなダンボールで少しずつ刺激をもらい次に、


中ぐらいのダンボール(学校や会社など)で


生活する術を学ぶ


小さなダンボールから中ぐらいの世界を知る


成長(歳)共に知識などが増えていく


役立つ知識から役立たない知識まで


そして、大きいダンボールで生きて行ける術を身につけてゆく

でもね私は思うの


大きいダンボールで頑張って生きすぎたり、


余裕で生きて行けると過信し過ぎちゃうと


荒波にやられて息詰まるのかなぁって思うんだ。


あくまでも私はそう思ったんだ。


自信を持つのは素晴らしいことだと思う


でも、人間全員が全員同じ様に


自信に満ち溢れて行動しても


うまく行かない気がするんだ。


十人十色なくらい、人それぞれ


器量も要領も違うのだから同じ様には行かないと思うの。


あの人にできたのだから、私だってって


思ってるとうまく行かないことが多いから


あの人にできたのだから私も出来るではなく


私なりの方法で成功させる。

大丈夫自分を信じようくらいが

ちょうどいいと思うのです。


変に過信し過ぎちゃうよりは

リラックスして出来る気がするので


一概に否定してるわけでも、上から目線でもなく


一個人が思うことであり

全てが当てはまるわけでもないですよ


私自身が、大きいダンボールで

生きて行けると過信し過ぎて


生苦しいと感じているだけかもしれない・・・


私はそう言って話し終えると


あなたは


「ダンボールで例えたのか。ふむふむキミらしいな」


そう言って含み笑いをした


でも直ぐに優しい表情になり、私は何故か安堵して目を伏せた


再び目を開けるとあなたは、居なくなっていた


あなたは、私が凹むと現れて、唐突に質問して


気がつくと居なくなる。


励ますために現れてくれてるのだと思うと


心があったかくなる。だから


私はそっと心の中で


ありがとう


そう呟くのだった

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例え話 まきもの @fkm

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