un/deux/trois

砂浜を踏んでワルツをおどる

きみの手はとてもやわらかい

足指のあいだに砂が入りこむ

貝がらと死骸たちのうえ回る

波のあいだにほら光が遊ぶよ

きみのまつげのさきっぽでも

潮の匂いは白昼夢の匂いです

だから夜はいつまでも来ない

ぼくらは三拍子に身をまかせ

生きてるみたいに踊り続ける

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詩集/午前2時録 早水一乃 @1ch1n0

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