ちょうどいい距離



 教室の窓から中庭を眺めていた。わたしは顔を正面に向けて、訊きかえした。


「いま、なんて?」

「だから、中里くん、人気だよねって。幼なじみなんでしょ?」


 と由依が言った。右手でパックのコーヒー牛乳を持ったまま、人差し指だけを伸ばして窓の下を示している。

 中庭を横切るように伸びる通路に、中里裕樹がいる。男子ばかりで四人ほどが集まっている。なにやら楽しそうな様子が、三階のここからでも分かる。


「家が近くて、学校が同じだっただけだよ」

「でも一緒に遊びに行ったりしてたんでしょ」

「小さいころはね。親同士でキャンプに行くとか、海に行くとかあったけど」

「はい、お手本のような幼なじみね。かんぱーい」


 おちゃらけた調子で言って、由依がストローを吸う。


「由依が想像するみたいなことはないってば。高校に入ってからは話したこともないし」

「まじ? もったいない」


 もったいない?

 わたしは中里裕樹を見下ろす。ずいぶんと背が伸びたな、とそんなことを思う。それはたしかに、幼なじみという立場にいるからこその感想かもしれない。四人の男子の中にいても、少しだけ目立つ。


 黒髪は短髪で、それは裕樹が中学からバスケットボール部に所属しているからだ。そのおかげで目鼻立ちの造形がよく見える。裕樹は目つきが悪いと自称していたけれど、高校生になって背の伸びた今の彼には、鋭い目つきがよく似合っているように思える。

 なるほど、もったいないか。


「もしかして、かっこいい?」

「もしかしなくても、かっこいいでしょ。人気あるよ」

「そうか、あいつは人気なのか」


 ふむ、と頷いてみたりする。

 どうにも実感のわかない気持ちだった。かっこいいと感じる自分の基準が、世間一般とズレているとは思わない。男性俳優やアイドルを見て、かっこいいな、と憧れることだってある。


 けれど、裕樹に対して、そういう物差しを当てはめること自体が、どこか難しい。


「ぜんぜん興味なし?」と由依が言う。

「男として意識したことがないかも」

「幼なじみってそういうものなのかねえ」


 わたしは少し悩んでから、たぶんこういうことではないか、と話してみる。


「今日、急にあれを見たら、たしかにかっこいいと思ったかもしれない」

「あれ呼ばわりなんだ」

「でも、小さいときからずっと延長してるから、そういう対象に入っていないというか。かっこいいとかじゃなくて、あれは裕樹だ、っていう感覚になっちゃう」


 けっこう悩みながら話したというのに、由依の返事は興味もなさげな「ふーん」というひとことだけだった。


 そこでふと、間ができた。わたしたちは何も言わないまま、窓の外から男子のグループを、裕樹を、眺める。

 晴れた昼の日差しは強くて、通路の壁にもたれかかる裕樹の足元を横切るように、校舎の青い陰がくっきりと線を引いている。


 小さなころに一緒に遊んだ思い出の中の裕樹と、重なるようでもあるし、まったく別の人のようにも思える。


 幼なじみというのは、奇妙な関係だ。

 近しい距離感の友だちであったのは間違いないのに、いつの間にか、その距離が離れてしまう。


 それはある日、自分からそうしようと思ったわけでもなく、そうなってしまったというだけだ。

 喧嘩をしたのでも、誰かに言われたのでもない。強いていうなら、周りの視線や、空気を察する賢さを身につけてしまったからだろうか。


 ここしばらく、裕樹と親しく会話をした記憶はなかった。学校ですれ違っても、互いに目を合わせるようなこともない。そうなってしまった理由というのは、特に存在しない。むしろ、幼なじみだからこそ、親しくすることが難しいことすらある。


 じゃあさ、と、由依が言った。

 わたしは裕樹から目を引き上げた。由依の瞳を見た瞬間に、なにを言うのかが分かった。


「私が中里くんのことを好きになっても、大丈夫?」

「うん、もちろん」


 返事は素直に出てきた。自分の感情を確かめるよりも先に、口が動いていた。だからそれは、きっと本心からの言葉だった。

 由依はどこか拍子抜けしたような顔で頷いた。


「そっか。なるほど」

「応援する」


 と、わたしは笑って言う。

 そうか、由依は裕樹が好きなのか。それは良いことだ。由依は良い友だちだし、裕樹もまあ、悪いやつではないし。


 だから何も問題はない。由依が裕樹と付き合うことになったら、と想像しようとして、その難しさに、ちょっと困った。

 裕樹は裕樹である。いつまでも変わらずにそこにいるような気がしていた。裕樹が誰かと付き合うとか、その隣に誰かがいるとか、そういうことを仮定する日が来るとは思いもしなかった。


 でも、それは当然のことだった。

 わたしたちはいつまでも子どもじゃないし、関係性はどんどん変わっていく。

 そうか、かっこいいのか。由依が好きになるくらいだもんな、かっこいんだろうな。


 わたしは確かめるように裕樹を見る。

 ああ、背が伸びたなあ、と。やっぱりそんな感想しか出ない自分がいる。


   φ


 誰にでも個性があるという。それは生まれ持ったものでもあるだろうし、成長する中で身についてきたものもある。性格の偏りをそう呼ぶのかもしれないし、こだわりや他人には理解されない歪みでもある。ただ、一般的に個性というのは、良い意味であるように思う。


 あの人は個性的だ、というとき、そこには少しばかり羨望が混じる。

 目立つことや周りと違うことは、怖い。けれど、人より抜きん出た個性を羨ましく思う。そういう心の動きが、不思議だ。


 個性的でありたい、と思う。同時に、目立ちたくはないとも思う。

 わたしには個性がある。

 けれど嬉しい個性ではない。目立ってしまうからだ。


 せめて突出している意味での個性なら、まだ自慢できたかもしれない。けれどむしろ、凹んでいる事による違いでしかなくて、わたしはそれを嬉しいことだとは思えない。


 保健室のベッドに横になって、天井を見上げている。

 小学生のころ、いちばん覚えていたのは保健室の天井だった。急に気分が悪くなって、座っていることも難しくなる。早退することも多かった。

 それがわたしの個性だ。だって、他の子たちは、そうではないから。他人と違う、わたしだけが目立ってしまう。


 中学校に入って少しはマシになった。高校に入ればきっとこの個性もなくなるのでは、と期待していた。事実、頻度はずっと減っていた。それでも、こうして、思い出したように保健室にお世話になる。

 心因的なものでしょう、とお医者さんは言っていた。もう何年も前のことだ。


 チャイムが鳴っていた。ぼうっと天井を見上げている間に、放課後になってしまったらしい。戻らなければ、と億劫な気持ちを弄っているうちに、それは家に帰らなければ、という気持ちに変わっている。

 いくらか調子は楽になっている。保健室という空間にいるだけで、わたしの調子はいつも戻る。


 きっと学校という空間の中で、保健室だけが特別だからだ。静かで、人がいなくて、ベッドはカーテンで仕切られている。学校の中にあって、学校ではない場所。自分だけの空間にできる場所だ。


 心地よい繭の中にいるような気分になる。家に帰るということさえ億劫に思えて、このままずっと、朝まで眠っていたくなる。


 それでももちろん、そんなことはできないと分かっている。

 わたしはため息をついて気持ちを切り替えて、身体を起こした。ベッドの乱れを直して、カーテンを引いた。

 保健の先生は席を外していて、退出するのは自由だった。


 廊下に出ると、ひっそりと冷たい空気が落ちている。水の中にいるみたいに、遠くにぼやけた喧騒が聞こえている。階段をあがって教室に戻る。ほとんどの生徒は帰るか、部活に行くかして、残っている生徒は少なかった。


 友達と呼べるほど親しくはない。無視をするほど他人ではない。そういう顔見知りのクラスメイトが、私にちらと視線を向ける。顔をかけるべきか、知らんふりをするべきか、という悩みが分かる。

 声をかけなくて大丈夫だよ、と祈るような気持ちだった。


 幽霊のように存在感を消せたらどれくらい良いだろう。いつもそう思っていた。

 私を見ていたクラスメイトが、顔を動かす。それは私の席を確かめるような動きで。

 どうしてそんなことをするのか、すぐにわかってしまった。


 私は足を止める。立ち尽くしたまま、このまま帰るほうが良いかもしれないな、と思う。鞄も、教科書も、すべて置いて帰って構わない。たとえ明日の数学で小テストが予告されているからって、家で勉強なんてしないのだ。


 動揺したせいで行動に移すのが遅れてしまった。

 なぜか私のクラスの、私の席に座っていた中里裕樹が、私に気づいてしまった。


 よっ、なんて声が聞こえてきそうな動きで、手を挙げている。

 今さら無視して帰るわけにもいかない。私は自分の席に向かう。


「……何してるの」

「そこはさ、久しぶり、とか、元気かって訊くもんじゃないか?」


 裕樹は頬杖をついて、唇の端に笑みを噛みながら言った。その声が思い出よりもずっと低く響いていることに、私はちょっと驚いてしまう。


「久しぶり、元気? それで何してるの」

「おう、久しぶり。俺は元気だよ。いまから帰るんだろ、一緒に帰ろう」


 ご丁寧な返事に、私は眉をひそめた。


「……なんで?」

「たまたま帰る時間が同じだったんだ」

「いや、そんなわけないでしょ。待ってるじゃん、明らかに」

「立ちっぱなしのほうが目立つだろ」

「話が通じてないね?」


 昔はもっと素直なやつだったのにな、と考える。

 徒労感、というものだろうか。問い詰めるのも、説得するのも、どうも面倒くさかった。


 ちょっと会話をしただけで、裕樹が自分の意見を変えないということが分かってしまう。昔からそういう頑固なところがあった。


「とりあえず、どいて」


 しっしっ、と手で追い払う。

 裕樹は「俺は犬か」と言いながらも席を立った。すると、ぐんと大きな壁ができたみたいだった。昼に遠くから見ていたよりも、ずっと背が高い。顔を見るには首をそらさなきゃいけないほどだった。


 私は自分の席に座る。椅子が暖かい。こいつ、さてはけっこう待ってたな、と分かる。

 机から教科書やらノートを鞄に詰めて、立ち上がる。裕樹には声をかけずに教室を出る。

 お前はそのまま残っていろという意思を示すための行動だった。裕樹はまったく気にせずに私のあとをついて来た。


 階段を降りて、昇降口で靴を履き替え、校門をでたあたりで、裕樹が私の隣に並んだ。


「バスケ部入ったんだけどさ」と、裕樹は前を向いたまま言う。「次の試合のスタメンに入ったんだよ。練習試合だけど、やっぱさ、嬉しいよな。ここでばかーんと活躍したらさ、次もまたスタメンになれるかもだろ?」

「……そうやって気負うとまた失敗するでしょ」


 つい返事をしてしまったのは、同じことが前にもあったからだ。


「またってなんだよ、またって」

「嫌な思い出だから抹消したの? 中1のときも、この試合で活躍すればスタメンだ〜って気合入れて、相手の選手とぶつかって怪我してたじゃん」


 ああ、と裕樹は声を漏らした。そんなこともあったな、と。


「俺は成長した。ポジションも変わったし。いまの俺はセンター。ゴール下の守護神だから」

「そ。まあ、調子乗って怪我はしないようにね」

「心配してもらえて涙が出るな」


 それからしばらく、私たちは黙って歩く。

 懐かしいようでいて、初めて出会った相手のような気もする。奇妙な距離感がある。相手のことをよく知っているはずなのに、まるで何も知らないようにも思える。


 幼なじみと言ったって、私たちの時間は過去を置き去りにしてどんどん増えていく。その全てを知っているわけもない。過去の一部を共有しているだけで、知らないことの方が多いのだから、これが当たり前なのかもしれない。


 けれどほんの少しだけ、それはさびしい。

 隣を歩く、背の大きな男の子は、もう私の知っている裕樹ではなくなっている。また別の、大人になりつつある他人でしかない。そんな実感だけが強くなっていくようで。


「……今日は、どうしたの。なにか用事?」


 思いもかけずにしんみりしてしまった自分の心を誤魔化すために、私は裕樹に話しかけた。


「んや、べつに」と、裕樹は答えた。

「そ」と私は頷いた。


 それでまた、沈黙が戻ってくる。

 学校からの坂道をおりて、交差点を曲がって、コンビニを通り過ぎて、郵便局の前の小さな信号で引っかかる。家の場所はほとんど同じで、それはつまり、帰り道はまったく一緒なのだった。


 夏を過ぎたせいか、日の入りはどんどん早くなっている。少し前まではいつまでも昼が続いているように明るかったのに、今日は夕暮れが近づくのがやけに早い。空の端っこはすでに橙の色が染み出していて、見上げる先はずっと遠くまで白ぼやけている。


「体調、大丈夫か」


 裕樹がふと切り出した。

 私は空を眺めていた。

 信号が変わって、私は歩き出す。裕樹が横に並んでいる。


「うん。大丈夫」


 心配してくれたんだ、とは訊かない。わかりきったことを確かめるほど、私は子どもじゃなくなっていた。


「なんで知ってるの?」

「熊谷ってやつが教えにきた。友達だろ?」

「由依が? うそ」


 なんだってそんなことを教えに行ったのだろう。


「なんて言ってた?」

「べつに。お前が授業中に体調を崩して保健室に行ったって。それだけ」

「そっか」


 気を遣わせてしまったな、と不甲斐なく思う。

 由依は裕樹のことが好きなのだ。なのに私のことを伝えるだけで、自分に関わる話は何もしなかったらしい。


 どうして裕樹に話しに行ったのか。昔の話をしたせいだなと、すぐに思い至った。

 まだ由依と知り合ったばかりのころ、私が昔よく体調を崩していた話をしたことがある。早退することもよくあって、そのたびに裕樹が荷物を保健室に持ってきたり、配られたプリントを家まで届けに来てくれていた。


 ひとつの思い出として、私は話したのだけれど、今回は由依が気を回したのだろう。なんだってそんなことを……とは思う。


「良い友達だな」と裕樹が言った。「お前のこと、心配してたぞ」

「そうでしょ。良い友達なんだ」

「お前に友達ができてて安心した」

「なに、それ。保護者じゃあるまいし」

「嫌な男子に絡まれたら俺を呼べよな」

「はいはい、そのときは頼むねパパ」


 お互いに冗談めかして話すけれど、お互いにそれが冗談じゃないということが分かる。それは幼なじみだからかもしれないし、裕樹の人柄かもしれない。小学校という集団組織でうまくやれなかった私の過去を、裕樹もまた覚えているのだろう。


 私たちはぽつぽつと、なんてことのない話をしながら下校する。

 どこも見慣れた道で、見慣れたお店があって、隣を歩く男の子は、少しだけ見慣れない顔をしている。もう男の子、とは呼べないのかもしれない。大人っぽい顔つきに変わっている。


 太陽はゆっくりと沈んでいく。

 私の足取りに合わせて、裕樹はゆっくりと歩いてくれている。その気遣いに気づいても、なんとなくお礼は言わないでおく。


 こうして並んで歩くのも、話をするのも、何年ぶりだろう?

 どれくらい久しぶりかも分からないことは確かだ。それだけの時間が空いている。


 それでもこうして、いつの日かの次の日のように、自然に話すことができている。それが不思議な感覚だった。裕樹との昨日があって、それは今日に続いていて、このまま明日に延長するような錯覚。


 過去がひょっこりと顔を出した今日という日が、もうすぐ終わろうとしている。

 私の家の屋根が見えてくる。

 十字路で立ち止まる。裕樹の家は右に曲がったところにある。


「それじゃ。今日はありがとね」

「おう」


 と、挨拶をして。すぐに一歩を踏み出せなかったせいで、向き合ったままの間抜けな沈黙が生まれてしまう。


 何かを言いたいような気がした。

 けれど何を言うべきかは分からない。

 胸が詰まるようなモヤモヤした気持ちが、どうもすっきりしない。


「あのさ」


 と裕樹が言った。

 私は裕樹の顔を見上げる。

 彼は気負いもなく笑った。それは思い出の中にある笑顔とそっくりだった。いつかの夏の日に笑っていた少年の笑顔だった。


「また明日な」


 ああ、その言葉だ。と私は思った。

 それを、私も言いたかった。


「うん。また明日」


 私たちは変わっていく。幼いころの思い出だけが色褪せずに輝いている。

 それでも変わらないものもある気がする。

 見た目は成長しても。

 いつも心配してくれる優しさとか。

 子どもっぽい笑い方とか。

 私が簡単に見つけられない言葉をすぐに見つけてしまうところとか。


 私たちは少しだけ笑い合って、それぞれの家に戻った。



   φ



「で、どうだった? なんか話せた?」


 翌日の昼休み。パックのコーヒー牛乳にストローをさしながら、由依が言った。


「……まあ、普通に?」

「そりゃよかったねえ」

「由依さ、なんであんなことしたの? 好きって言ってたじゃん」


 と、わたしは詰問する。

 けれど由依は飄々と肩をすくめた。わたしさあと、気怠げに言う。


「どんなにかっこよくても、予約済みの男に興味ないんだよね」


 それから半目になって、口元には笑みなんか浮かべて、ぐいと顔を寄せてくる。


「で、どう? ちゅーくらいはした?」

「するわけないでしょ!」

「つまんないの」


 由依はわたしをからかっているのだろうか。それとも、わたしに気を遣って、自分の気持ちを引っ込めてしまったのだろうか。

 わからない。それを訊ねることも、失礼な気がする。


 ただ、由依はわたしよりも大人な気がした。だからわたしは、彼女と友達になれてよかったと、いつも思う。


 これからどうしよう。由依は本当に裕樹が好きなのだろうか。そうだったらわたしに気を遣わないでほしいと思う。でもそれをわたしが言うのもおこがましいし、ぜひどうぞと勧める立場でもないし。ああ、なんでこんなことで悩んでいるんだろう。


 頬杖をついて、窓の外を眺める。

 真っ青な空の高いところに、細長く雲が尾を引いている。飛行機がゆっくりと飛んでいる。ふと視線を下げる。中庭の通路で、昨日と同じように男子たちがなにかを話している。


 真ん中にいた裕樹が顔を上げた。

 わたしと視線が合った。

 裕樹は、よっ、と手をあげる。


 どう反応すべきか迷ったけれど、無視をするのもおかしく思えて、ほんのちょっとだけ、手を振った。いまのわたしには、これくらいの距離がちょうどいい。


 裕樹と一緒にいた男子がわたしと裕樹を交互に見て、うわ、と歓声を上げた。隣にいた男子が裕樹に肩を回した。みんなで裕樹を取り囲み、わちゃわちゃと騒いでいる。楽しそうで結構なことだった。

 わたしは笑みを堪えつつ、そっと窓を閉めた。



 了

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