第20話喫茶店

とある喫茶店。


「ねえ、智香ともか


あたしは窓際のテーブル席へと着くと、友達の友里が話し掛けてきた。友里は落ち着かない雰囲気で店内を見回している。


「なに、友里ちゃん」

「あの由香って探偵、なんか鋭くないかな?」


あたしは運ばれてきたミルクティーを口へと流し込みながら、ため息をついた。それは同意だ。あの由香は間違いなく智香を疑っている。


「思った、洞察力があると言うか…」

「……それにしても智香ちゃん。

落ち着いているね!あのセクハラ野郎が死んだからでしょう」


それはある。

あたしは携帯電話を取り出し、メールを打った。すぐにメールが返ってきた。みんな、あたしの事を心配している様子だ。


店内は白を基調とした落ち着いた雰囲気だ。平日の昼間なのかお客の姿は見当たらない。だから、落ち着いてお喋りを楽しむことは出来る。


「これからどうするの?」

「……やっぱりSNSが問題かな」

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