軽く見えて重い。笑いだけは軽い。

 「ねえ、お局様、寿、その噂ってどこから流れてるかわかる??」


昼食の時間、あまりにも周りが私の事噂するもんだから耐えられずに聞いてしまった。


「坂木君本人が俺告られたけどフッてやったんだ~的なこと言いまわってるらしいよ。私達も直で聞いたから。」

「おう。あいつ、嘘ついてるんだよ~とか調子のって言うもんだから足蹴ってやったけどな。」

「きっと琴は告ってフラれてなんかない。そう思ってるよ。琴が本当のこと言ってくれなくてもね。」

「そーだよ、琴。真実が他にあったとしても、ウチラは信じてるから。嘘ついてねーってことをな。」


 、、、嘘はついてない。そう思いたかった。が、話さずにいた事は嘘になるのかな。ならないと思うけど。と言うか告ってフラれたとか言う話、他の人なら軽い笑い話で済むと思うのになんで嘘ついてないって信じるだの何だの、重い話化してるんだろ。ちょっと意味深。寿の昔の恋愛話とか爆笑なのに。


 「そーいやー、琴。話し変わるけど、お前唐揚げ食べたってのは本当か?」

「い、いやあ、、なんだろーその話ww」

「な、なんだろーねー!琴w」

「なんでそこに寿が入ってくんだよ~。お前ら、グルか!!」

「知りません!私はなんて食べてません!」

「知りません!琴の食べてた、私も~なんてやってません!」

「ん?唐揚げ?竜田揚げ?、、、琴!お前両方共食べてやんの!!」

「す、すみませーーーーーーん!!」


ははははははww

そんな私達3人の笑い声がクラス中に響き渡った。

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