第3話「先生、あなたを一生許さない。」(2)
「何故、佐藤先生は優希を殺したんですか?」
「簡単な事ですよ?そうですね、少し長くなります…。
なので、今日の夜…9時に屋上へ来てください」
「…もし私が、この場で警察を呼んだら先生はどうしますか?
私を殺しますか?」
少しの沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、パリン という、窓ガラスが割れる音だった。
その音は、背後から聞こえてきた。
佐藤先生がナイフを壁に刺したのだ。
「ふふふ…あははははは!」
「…何を…!」
「逃げたかったら、好きに逃げればいいじゃないですか!
まぁ…ここは3階なのでそう簡単に逃げれるとは思いませんがね」
「逃げる…?馬鹿な事を言わないでくださいよ。
あなたが殺した私の友達の仇を、私は討とうとしただけだ。
死んだ友達の仇を討って、何が悪いんですか?」
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