第14話

§10 さまざまなアバター


 ここまでは人間アバターについてお話ししてきましたが、Second Lifeには人間以外のさまざまなアバターが存在します。

 インベントリの中の「ライブラリ」というフォルダーの中の「衣類」には複数の初期アバターとして人間以外のアバターも収納されています。たとえばそれはロボットであったり猫や犬などの動物だったりします。

 また初期アバターよりも精巧に作られた人間以外のアバターも販売されています。

 動物アバターは外国人ユーザーにも制作している人が多いですが、日本人ユーザーではロボットや特撮ヒーローといった、いわゆるコスプレ的な感覚で着用するものが好まれているようで、制作しているクリエイターもいます。最新のロボットアニメや特撮ヒーローがすぐにSecond Lifeの中に登場してくるのにはいつも驚かされます。

 Second Lifeの中で人間ではないアバターとしてよく見かけるのがファリーと呼ばれる獣人アバターです。日本のユーザーにはケモナーとも呼ばれています。

 狼人間、猫人間、犬人間などさまざまな種類のファリーアバターをSecond Lifeで見ることができるでしょう。

 ファリー専用のSkinやシェイプ、衣類を扱っているクリエイターやショップもあり、人気は高いようです。日本人ユーザーのコミュニティにもケモナーのグループがあります。

 それに派生してポピュラーになっているのがアニメアバでしょう。

 もともとSecond Lifeのアバターはアメリカ発ということもあり、アメコミ風でリアル傾向にありました。そのため日本人ユーザーにはとっつきにくかったり不細工に見えたりしたのも事実です(2007年の日本語版リリース当初の初期アバターを「みんなゴリラだった」と評する人もいます)。

 日本的な顔だちにしようとシェイプの編集を頑張ってみてもなかなかうまくできませんでしたが、日本人的なSkinが登場したことで納得のいくアバターに仕上げられるようになりました。それをさらに進めたのがアニメ風のアバターというわけです。オブジェクトとして頭にかぶる形でアニメキャラ的な容姿を実現し、現在はメッシュヘッド、BENTOヘッドに進化しています。

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