第29話 vs柔道



先日、前いたジムの友人がこっちのジムに入会してくれました。

ぼくは友達がいないので、とても嬉しいです。



さっそく彼と久しぶりのマススパーをやりました。

ちなみにこの友人はキックボクシングはヘタクソですが、骨太タイプの柔道三段です。


ぼくはこのジムで磨いた必殺の首相撲を彼に仕掛けました。

したら思っクソやられました。

一瞬「???????」になりましたが、そう彼は膝蹴りは下手ですが、

腐っても柔道三段なので、組んでの崩し合いがクッッッソ強いのです。


よくよく考えたら

ぼくの首相撲は、基本膝蹴りをかますための首相撲で崩しはメイン技ではなく、

がっつり組んで崩したり投げ飛ばしたりするのが不得手なのでした。

彼が膝蹴りを覚えた日には私は圧倒されることでしょう。

そうならないように、練習あるのみです。


いやM治大学の学生王者が転勤でいなくなってからオレ様が首相撲だけなら最強だと天狗になってたんですけどね?

強敵は意外な所にいたようです。


いわば首相撲のみが

この孤独な野獣・墓林に人格らしきものを与えていた

したがってその唯一の誇りが失われたとき

彼の「人格」も崩壊しつつあった とめどもなくッ…!



とまぁ、彼が入会してくれてとてもいい感じなんですが、

相変わらず私に敵対的な態度をとり続ける脳タリンおっさん(50)達が

骨太3段が私の友人だと知った途端、彼の挨拶を無視したり、冷淡な態度をとったりしています。


50位のおっさんがですよ。

他人に対するそういった態度がどういう結果を生むか

中年になってなお理解していないというのもなかなか痛いですが、

この評論家気取りにはそれ相応のオトシマエを付けてもらいます。


評論家気取りがこの前ドヤ顔で

「彼はボクシングが甘いからぁ~」とか言ってた続きですが、


先日、この阿呆とサシでやり合える機会がありまして、

まだ20:50時だし60分間ノンストップ・デスマッチルールで

テメェのしょっぱいボクシングを是非ともご教授賜りたいと思いまして

ガチ・スパーを申し込んだのですが、

「ぇえっ、あっ ぼぼぼボク今日もう帰りますんで~」とか随分お早いご帰宅をされました。


その際わたくしめは

「あぁそうですか☆ じゃあ、また今度にしましょう」

って言っといたんですが、「今度」って、

つまり「必ずブチのめしたる 逃がさねぇよ」という意味だったのですが

真意は伝わったのでしょうか。

10年格闘技やってあの程度のバカだから理解していないと思います。

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