第14話 力を見る目

レイは受験前以上に勉強に打ち込んだ。

その中で、力を見る訓練を怠らなかった。

進級するまでには、磁力や静電気力も見られるようになっていた。

教授の研究に役立てられたりもした。


「月島くん」


力学の甲斐教授は、レイの目に一番興味を示していた。


「ドイツのトーマス教授に話してみたよ

是非会いたいとのことだ」


「!」


「この留学支援制度を使って行くといいよ」

「ありがとうございます……

でも、もう少し考えてさせて下さい」

「ん?そうかい」


トーマス教授は万物の理論に最も近い人物の一人だった。


「……」

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