僕もたいがいネクラですが、こんなネクラでありたいものです

まずこの小説の主人公はとてつもなく自己評価が低いのですが、それにもかかわらず非常に行動力がある。
そのおかげで、見事になにがしかの「結果」をつかみとるわけです。
これが一番偉い。
告白すらされずに消えていった恋がどれほど多いことか…。

妙に反知性的な主人公でありながら、しかし状況分析や表現の仕方が非常に上手い。
このズレもまた、面白いところだと思いました。

まぁそういう理屈はさておき、久しぶりに、お互いの気持ちの見通しもあいまいなまま、誰かにぶつかっていくドキドキを感じました。
こんな行動力のある10代であれたらよかったなと思いました。
しかし大切なことはやはり対面で伝えるところに醍醐味があるのにな、とは、彼女の指摘を受ける前から、僕も思いました。

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