　おはよう、アニー。

　今日も日記をありがとう。ちょっと変だな。すまない。

　『こぐま座マイナス２』か。素晴らしい名前だ。

　そこまで考えたかどうかわからないけど、これってつまり失敗や間違いを是としてるってことだろ？

　時々見かける完璧主義者、もしくはそれっぽい人達だと、５つで表せる何かに名前をこっそり変えて、そこからひっそりと間違いだったものを消していくやり方をとると思うんだよ。子供らしいと言えばそうかもしれないけど、俺はそう言うのが大好きなんだ。最近は子供の時分からそういう完璧さを求めてる傾向が感じられるからな。俺はそう言うのを見ると胸が痛いんだ。お前のやってることは正しいよ。少なくとも俺はその名前を見て嬉しい。ありがとう。

　さて、今になって思うんだが、『誠実に答える』って言うのはどういうことなんだろうな。

　相手の話を聞くのもいいが、それだけだと相手が飽きてきちゃうんじゃないかと思うようになったんだ。だから、今日は俺の話をしてお返しにあてたいと思う。ラリーが続くのも楽しいもんだろ？　人によるけど。

　最近、俺の好きな映画監督の新作が公開されたんだ。大陸に戦いに出た●の兵士達が自国に引き上げる際の話なんだ。■の港町が舞台なんだよ。その監督の手法が独特なもんで俺は気に入ってるんだ。（※ただし、画面のサイズが変わるのは俺はちょっとだけ嫌なんだ。これは性格の問題だろうな）

　最初から最後まで山場で、その上敵の姿が見えない。そんな逃亡の映画だった。俺は好きになったよ。だけど、今ちょっとだけ思うのはその監督が撮った一つ前の映画なんだ。これはＳＦモノで宇宙を旅する話なんだけど、時間の流れを重要視していた。ちょっと説明が難しいんだけど、遠く離れたところから家族にメッセージを送るんだけど、それが家族の許にたどり着くまで１０年くらいかかってしまうんだ。その演出方法を考えていたら、今の俺がやってることがそれに似てるって思った。

　まあ、それだけの話なんだ。俺の雑談力なんてこんなもんさ。それに誰かと面と向かって話していたらこんな考えは浮かんでこないだろうな。その辺りは未だに苦手なんだよ。

　とにかく、宇宙は謎だらけってことだろう。重力が大きいところに行くと時間の流れも変わってしまう。宇宙探検は大変だけど希望も見いだせそうだ。

　ところで、光速に近い速さで宇宙を移動して戻ってくると自分と世界で時間にずれがあるのを『ウラシマ効果』と言うらしいんだ。これは俺の国の昔話からとったんだろう。今俺のはるか上に人工衛星が多数存在するんだが、これにも『ウラシマ効果』を計算する必要があるという。その説明をざっと読んだところでは地上よりも上空は時間が早く流れて、地上よりも地中、海中深くでは時間がゆっくり流れるそうだ。俺の国の昔の人は知識が豊富だったのかもな。

　そんな事を考えていたら、もう一つ思い出した。その昔話を何かの材料にしたんだろう。俺の好きなアニメ作品のあるエピソードなんだ。内容は色々と複雑なんだよ。連続アニメ故の説明の難しさを解って欲しい。（※俺もそちらに出てくる『リン・チンチン』なるものはまるでわからない。犬が活躍するもの、というところまで調べたよ）

　とにかく過去の自分からのメッセージなんだ。玉手箱っていうのはオリジナルのものから考えてもその存在が俺には謎だ。だけど、あのアニメの最後の方だけはとんでもなく切なかった。「フレー、フレー、ワ・タ・シ！」ってのは未だに言う事もあるんだよ。心の中で。

　じゃあ、また。

　ありがとう。