もう少しだけ

 もう少しあった。


 それは名前について。


 俺がこれを発しているのは本名とは違うんだ。Kでもあるんだが、別のペンネームだな。お前は本名だろう。この点も考えてみれば不公平だ。それを言っておきたかった。


 それに少し関連して思い出したことがある。それもこの場で述べてしまいたい。


 ある時、俺は、こう何というか、『泥沼から抜け出しかかった状態』というものになった。色々なツールを使って発信や会話を試みていたこともある。


 説明が難しいんだ。例えると正の二次関数とでもいうのかな。XとYのグラフで表すと放物線を描くもの。あれってある時点から急激に伸びるよな。あんな感じである時点でのレベルアップに差し掛かった時があったんだ。


 その時、幾つかの既存の物語からヒントを貰ってその場で呟いたり、話を組み立てたりしていたんだ。その時は、何かを待っている際の手慰みみたいなもんだったけど、後から考えてみると結構良く出来ていたんじゃないか、と思ったりして。それが今やっていることのエネルギーにもなった。


 それで俺はある時、その場から消えたことがある。何で消えたかと言うと、含蓄のある言葉を残せたとしても、匿名で叫んでいるだけだと卑怯者の誹りは免れることが出来ないと思ったからなんだ。だから現実でもっと動いてから『私、実はこんな名前だったこともあって……』みたいに話せたらいいかも、って思ってた。


 現実でもあんまりうまく行かなかったんで別の形で戻ってきたわけなんだけど。


 とにかく、憧れた人々や好きな何かを創ったり発信している人達に少し近づきたいと思ってた。それらが創造される場所が理想的な世界かどうかはわからない。だからとにかくその場に行って自分の目で確かめてみたいと思った。その後の事はあんまり考えてなかった。今もだけど。


 それがこの場とのちょっとした繋がりでもある。


 俺の企みとしては、


 俺が発表したWeb小説が相当な確率で出版社の誰かの目に留まり、紙の本として出版される。


 その本が相当な確率でアニメなどの映像作品となる。


 相当な確率で、その作品に原作者としてゲスト出演。


 というものだった。


 とりあえず、そうなれば垣間見える程度のものでも何かが見えるんじゃないかと思っていた。


 結構恥ずかしいもんだ。とりあえず、お前へのお詫びも込めての記述ということ。


 失礼しました。ありがとう。


K

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る