第四十話:『勇者達が飲み回しながら使い続けているポーションの瓶』

「本日はエイプリルフールですね」

『女神に対し嘘を吐く行為は極刑に値します』

「では嘘かどうか判断がつかないことを言えば何とかなりますかね」

『聞いてみましょう』

「実はハングドラムが得意です」

※鉄で作られたどら焼きのような打楽器です。

『嘘が本当か見分ける以前に興味を持てない内容ですね。では嘘だと判断しておきましょうか』

「ではこちらに用意したるはハングドラム、レッツプレイ」

『普通に上手いですね。音も中々幻想的で私好みです』

「リズム感あるなら意外と上達も早いですよ。試しにどうぞ」

『椅子に座ってこれを膝の上において叩けば良いのですね。……やはり最初は難しいですね』

「上達すれば和音も使えるので思ったよりも幅広い楽器ですよ」

『少し貴方の手元が見難いですね。後ろから見させてもらいましょう』

「どうぞどうぞ。では演奏再開」

『隙あり。む、掴めたと思ったら一瞬で消えましたね』

「リスポン、やはり発作中でしたか」

※女神様は十話に一度、人恋しさが暴走する発作があります。

『リスポンで回避をしましたか』

「そろそろかなと思い体力を残り1にして触れられるだけで即死するようにしておきましたからね」

『そこまでしますか。そもそも接触ダメージがある私は敵性エネミーか何かでしょうか』

「捕まれば後がないと言う意味ではそれ以上に恐ろしい相手ではありますね」

※通常時の女神様にも記憶はあるので主人公がデレ状態の女神様と楽しむと記憶が消えるまで殺され続ける可能性あり。

『私は人恋しさを紛らわす、貴方は女性の体を持つ私に触れられる。お互いウィンウィンな関係なのだから受け入れたらどうですか』

「その後に清算され俺だけ無効試合になりそうなんですよね、その提案」

『平常時の私の性格を考慮すれば否定はできませんね』

「平常時の際の思考回路も理解できるのならもう少し自粛していただけると俺も心が平穏なのですが」

『安心してください、どちらの私も貴方の都合などまるで興味ありません』

「流石女神様、そう言う容赦ないところ嫌いじゃないです」

『しかしこう構えられていては捕まえるのも一苦労、本気を出し過ぎれば貴方の体力が全開でも消し飛びかねませんからね』

「女神様の体重が羽毛と同じくらいだとしても光の速度の体当たりは即死しますからね」

『つまり貴方の動きを封じる方法を考えれば良いわけですね。命令です、じっとしていなさい』

「尊大にも程がある。そこは何かしらの手を使いましょうよ」

『最近暖かくなりましたね、春服に着替えますか』

「おっとそれは効果的。だけど冷静に考えると女神様一年中同じ服じゃないですか」

『言われてみれば。仮にこの場で着替えて貴方を釘付けにしても近寄れませんね』

「着替えながら迫られても逃げるだけですからね。視線は外さないと思いますが」

『正直でなにより。まあ私にも羞恥心はあるので色仕掛けは程々にしましょうか』

「人に抱きつく発作でありながら羞恥心があると」

『今の私の暴走は人恋しさを埋めたい欲求とそれに抑え込まれている理性が生む羞恥心の衝突から生まれたものですから』

「なるほど、それで躊躇なくデレが入ると。それだけ冷静に分析できているならもう少し解消する方法を考えることにリソースを回せる気もするのですが」

『脳内討論を行いましたが貴方で済ませるのが手っ取り早いと結論付けられました』

「平常時の女神様、もう少し頑張れなかったのでしょうか」

『貴方に対して遠慮する意味がないので。貴方が自制できなかった場合は異世界転生の時間まで常に脳に電流を流し続ければ良いと妥協しています』

「羞恥心を感じるのならばもう少しやる気を見せて欲しい」

『さて、話はここまで。そろそろ本格的に観念してもらいましょう』

「何が怖いっていつもと変わらない無表情なところが。まあもう異世界転生の時間ですがね」

『もう少し時間があったはずなのに』

「ハングドラム効果です」

『そんな効果があるとは』

「まあ嘘ですけど」

『一瞬信じましたね』

「実際は功績ポイントを消費すると転生時間を早められることに気づいたのです」

『そんな制度ありましたっけ、ありましたね』

※たまにある『良いことしたから良い転生先を案内しよう』とかそんなの。

「様々な世界の平和を救っていますからね」

『乱したことによるやらかしポイントの方が多そうなのですがそれは』

「そちらはこの空間で常時デバフを受けることで相殺しています」

『身体能力に関係なく死ぬときはあっさり死にますから中々にやりくり上手ですね。しかし目安箱からお題を引いてからオプション設定の時間を考慮すればまだ時間はあります』

「お題ならもう引いてあります。ハイ番さんより『勇者達が飲み回しながら使い続けているポーションの瓶』。オプションも既にセット済みです」

『こういう時は本当に手際が良いですね。ただ平常時の私の方を大切にしてくれるのは嬉しくても、今の私が辛い症状であることには変わりません』

「そう言われると中々に辛い。ですがそんなこともあろうかといつもの抱き枕も用意してありますよ」

『貴方がいないときはそれで凌ぐとしても、実際の人がいる機会は今しかないのです』

「重そうなセリフですけどそれで抱きしめられると俺が後に酷い目に遭うんですよね」

『貴方の都合は知りません』

「そんな素直な女神様も好きです。では抱きしめられても平常時の女神様に処されない裏技を使うとしましょう」

『本人を前にしてそのような裏技があるのですか』

「先ずはこちらにあります小瓶、この中身をグイっと飲みます。うん、不味い」

『飲みましたね』

「するとあと数秒で意識を失い、一時間後に死亡します。これなら俺には記憶が残りませんからただの抱き枕と同じですね、ぱたり」

『普段消し飛ばしている私が言えた義理ではありませんが……無茶をしますね』



「ただいま戻りました」

『おかえりなさい。ちなみに発作中です。引き続きエイプリルフールですが嘘ではありません』

「自己申請されるとは思わなかった。それでボロボロな抱き枕を抱えていたわけですか」

『耐久面に問題がありますね。強化したところで私の力なら容易に破壊できるので悩ましいところです』

「再生能力を付けても無力化されますからね。平常時の女神様が発作時の女神様のことを考慮して温存すると言った選択ができれば良いのですが」

『そんな妥協性を持つくらいなら貴方に抱きついても大目に見るでしょうね』

「ごもっとも、上手い方法を考えておきましょう。取り敢えずは抱き枕の修繕をしつつ報告でもしましょうか」

『勇者達が飲み回しながら使い続けているポーションの瓶でしたか』

「はい、ラムナと言う女勇者のパーティに所属することになりました」

『ポーションなのですから所属ではなく所有ですね。しかし上手いこと女性勇者にありつけましたか』

「体の感覚を切っていたのが失敗でしたね」

『おや、いつもなら女性に口を付けてもらえるからと触覚オプションでも付けるところでしょうに』

「パーティ全員が女性の確率を考えると悩ましくて」

『女性率が一番高いハーレム系勇者でも男性はいますからね』

「ちなみに女性二人、男性二人のパーティでしたね」

『バランスは良いですね』

「まずはラムナ、十八歳のサバサバ系勇者です」

『爽やかな方が勇者としては向いていますからね』

「次に魔法使いの少年アト。ラムナが最初に立ち寄った村に住んでいた魔女の弟子で十歳と言う若さのため経験不足ではありますが才能豊かな子です」

『子供枠ですか、近接職でないのならばある程度は安心だとは思いますが』

「ちなみにラムナはアトをいつも狙っています」

『ショタコンですか』

「わりと露骨でポーションを飲み回す時も必ずアトの前にラムナが口を付けたりしましたね」

『誘惑好きな勇者なことで』

「三人目はラムナと同い年の幼馴染の女の子ウル、面倒見の良い僧侶です」

『異世界系物語で勇者の幼馴染が同性と言う展開はやや珍しいですかね。普通はヒロイン候補なのに』

「ちなみにウルはラムナをいつも狙っています」

『中々複雑な関係になってきましたね』

「ラムナを見るウルの眼は中々にサイケデリックでしたね」

『病み系もカバーですか、僧侶としての役割が果たせるか心配です』

「最後に漁師大三郎、五十歳」

『世界観すら複雑に。勇者のパーティに漁師がいるのですか』

「実はこの大三郎、異世界転移者でして。俺が生まれる前の時代の人みたいでしたね」

『異世界転生者と出会うことは頻繁にありましたが転移者は珍しいですね、しかも漁師』

「ラムナは海岸に打ち捨てられていた大三郎を発見し、その奇妙な縁に何かしらの運命を感じて仲間に誘ったのです」

『奇妙な縁であることは否定しませんがそれを運命と感じる勇者の頭が一番奇妙ですね』

「ちなみにアトは大三郎をいつも狙っています」

『おっと私好みの展開』

「大三郎はいぶし銀で男らしいナイスミドルでしたからね。少年のアトが憧れるのも無理ないですね」

『ああ、狙っているって憧れからくるこんな男になりたい的な奴ですか』

「そうですね、アトは何かしらにつけて大三郎の真似をしていました」

『微笑ましいですね』

「そんなアトをラムナは涎を垂らして眺めていました」

『微笑ましくはないですね』

「そんなラムナをウルは恍惚の表情で眺めていました」

『悍ましいですね。ちなみに大三郎の人間関係はどの様に』

「大三郎は魚一筋ですね。異世界の魚を見ると漁師の血が滾っていました」

『流石漁師』

「多少人間関係はややこしかったですがパーティとしてはバランス良かったですね。ラムナは前に出て戦闘、回復、魔法、一通りこなせます」

『勇者はオールラウンダー型が多いですからね』

「アトはそんなラムナが時間を稼いでいる間に高火力の魔法を打ち込みます」

『火力特化は効率面では非常にありがたいですね』

「ウルは前に出ているラムナが傷を負うと即座に回復し、前に出て傷をつけた魔物をメイスで撲殺します」

『貴方の行く先々の聖職者にまともな方はいませんね』

※第七話参照

「そして機を見て大三郎が魚を取ってきます」

『戦闘には参加しないのですか』

「大三郎は漁師ですから。漁師は魚を取るのが主な仕事です」

『ぐうの音もでない。ですが銛で攻撃など手段はあるでしょうに』

「商売道具で関係のない殺生はしない主義でしたね大三郎」

『良い漁師なのにいる場所を間違えている』

「戦闘が終了するとラムナ達はポーションを飲み回し体力を回復し、大三郎の取ってきた魚を食べて英気を養います」

『そしてさりげなく登場しましたね』

「無限に中身が補充されるチート能力を持った瓶として転生していましたから重宝されていましたよ」

『使ってもなくならないポーションですか、それは便利ですね』

「ええ、いざという時には水の代わりにも使えますからね」

『ポーションで味噌汁などは作りたくないですね』

「味は基本すっきりライム味でしたので、そこまで料理に影響はありませんでしたね」

『カボスを入れる味噌汁もあるくらいなので平気と言えば平気でしょうか。そして基本と言う言葉が引っ掛かりますね』

「勿論味や中身を変えられます」

『なら料理の時は味を消せば良いのでは』

「残念ながら味を変えることはできても消すオプションは入れなかったのです」

『水にも味はあるのですがね』

「なので気分によって味を変えてみたりはしましたね。ラムナは柑橘系が好きだったので疲労が激しい時は多少果汁率を高めてあげたりしましたね」

『疲れた時には少し濃い目が美味しく感じますからね』

「情緒不安定な時のウルには精神を落ち着かせる効果を付与したりしました」

『その状態でよくポーションを飲みますね』

「ラムナが飲めば飲みますね」

『なるほど』

「そして大三郎には大吟醸」

※日本酒

『漁師にはピッタリですね』

「アトにも大吟醸」

『未成年になんてことを』

「ノンアルコールですから大丈夫です」

『ノンアルコールでもお酒の味では渋い顔をするでしょうね』

「味に関しては気分で色々やっていましたね。ラムナ達も自然と慣れていきました」

『必要に応じて効能が変わり、味も好みになりやすいポーションなら不満も少なそうですね』

「勿論それ以外にもパーティのメンバーが落ち込んだ時にはメンタルカウンセリングを行ってあげましたよ」

『当然の様に瓶が対話をしないように』

「いやぁ、大三郎に『おう瓶、たまには焼酎にしてくれや』って発言に『おうよ』と答えてしまいまして」

『ノリが良いのは分かりますが迂闊もいい所ですね』

「でもまあマスコット的なポジションで上手いことパーティに溶け込めましたよ」

『ポーションの瓶がマスコットの物語は斬新でしかないですね』

「ただ割れ物なので戦闘には殆ど参加しませんでしたね」

『殆どと言うことは参加したのですね』

「内容物を毒や酸に変えて中身を撒けばそれなりには効果的ですからね」

『その瓶を飲み回しに使いたいと思える勇者達の精神力が凄いですね』

「一度毒が残っていて大三郎が瀕死になりましたが特に問題は起きていませんね」

『現代社会なら不祥事騒ぎ間違いなしだという常識を持つように』

「そしていよいよ魔王との戦いが始まります」

『いよいよと言いますが大幅に省略された感が否めませんね』

「普通は大冒険談とかになるのかもしれませんけど大三郎が『真っすぐ魔王城まで行けばいいじゃねぇか』と提案したことで道中を殆ど飛ばしてしまったんですよね」

『水はポーションで確保できて食料は大三郎が確保するので補給の必要すらないわけですか』

「相対する魔王のレベルは70、こちらのレベルは平均で50ちょい、まあ頑張ればいけるかなと言った感じでした」

『サクサク進んだわりにはレベルが高めですね。魔王のレベルもやや据え置きですね』

「復活後に力を取り戻している最中にやってきましたからね」

『なるほど、わき目も振らずに向かった甲斐はあったようですね』

「魔王の名はヘルベーニシャッケイ」

『ここにきて紅鮭転生者ですか』

※皆様ご存じ紅鮭師匠。

「いやあ紅鮭師匠、久々の魔王業で張り切っていましたね」

『魔王は職業ではないのですがね』

「しかし紅鮭師匠も運が悪かった、相手が相手でしたからね」

『魔王としてすら扱っていませんよね。まあ貴方がいたのならばまた悲惨な目に遭って終わりでしょうか』

「いえ、俺は旧知のよしみで手を出さないようにしていました。倒したのは大三郎です」

『魚一筋の漁師と紅鮭の魔王ですか、確かに相性が悪そうですね』

「大三郎のレベルは99、復活して間もない紅鮭師匠では流石に無理がありましたね」

『伝説の漁師レベルですね。平均レベルが高めな理由も分かりました』

「ちなみにアトが15くらいでラムナとウルは20少しですかね」

『おや、少し計算が合わないような』

「あ、俺のレベルも99でした」

『平均値を上げていた存在がもう一人いましたか』

「中身を補充する都度に経験値入りましたからね」

『それにしても上がり過ぎでは』

「大三郎の元々のレベルが高かったので彼の回復やメンタルカウンセリングを行う事で一気にレベルが上がっていたんですよ」

『高レベルを相手にすると経験値が増えるシステムはよくありますね。しかし大三郎にメンタルカウンセリングの必要性が感じられませんが』

「独身のままだったので老後の心配とかありましたね」

『地味に深刻でしたね』

「後はラムナ達の人間関係をどうしたものかとよく相談されました」

『複雑な関係をきちんと心配するあたり良識人枠でしたか』

「そんなわけで世界は平和になりました。ラムナはアトを追いかけ、ウルはラムナを追いかける予定だったので一緒のまま同じ村に滞在することになります」

『その流れですと少年も大三郎を追いかけるのでは』

「いえ、大三郎はアトに言います『俺のような男になることは止めやしねぇけどな、お前はまだ若い。自分の担う仕事までささっと決めちまう必要はねぇ。それにお前が今漁師になったら俺にとって厄介な商売敵になる、そいつは俺がゴメンだぜ』と」

『十歳で魔法の才能もある子が漁師になると言い出せば師匠の魔女が凄い顔になっていたでしょうね』

「後日談としては魔女も大三郎に一目惚れし、大三郎を狙うようになります」

『いっそ父親になれば良いかもしれませんね』

「再び漁師を目指した大三郎はラムナに『やっぱり俺は勇者の仲間よりも漁師一筋に生きる方が似合ってやがる。だがな、お前の仲間だったことは漁師として生きてきた以上に誇らしいと思っているぜ』と言って去って行きました」

『無駄にいぶし銀』

「俺に対しては何も言わずハイタッチを」

『瓶ですよね貴方』

「ただ飲み回されることもなくなったので俺という存在は消え始めます」

『この唐突感』

「でもまあ彼等には感謝しましたよ。一つのポーションを飲み回す程に仲が良く、最後まで別れることもなかったからこそ俺と言う存在が維持できていたんだなって思えましたし」

『若い女性と少年、そこに五十代の漁師が加わっていたのによく関係を保てましたね』

「ただ今回は大三郎に色々持っていかれた感がありますね」

『今回の貴方はサポートメインでしたからね』

「ま、見送ってくれた連中もさぱっと見送ってくれたので涙の別れとはなりませんでした」

『なんやかんやで湿っぽい別れが多いですからね』

「ちなみにお土産は大三郎から譲ってもらった銛です。魚以外には使うなよと言われたので今度紅鮭師匠が遊びに来たら使おうかなと」

『勝手に女神の空間に第三者を呼ばないように』

「では遊びに行くということで」

『相手先の神に迷惑を掛けないように。いえ、もう掛けているどころの話ではありませんでしたね』

「さ、報告も終わりです。抱き枕の修繕も終わりましたよ」

『ご苦労様です。ですがやはり抱き枕ではこの欲求は抑えきれませんね』

「ならまた小瓶を取り出しまして……」

『いえ、抱き枕を抱いておきますので手だけ握ってもらえますか』

「それだと平常時の女神様に処されませんかね」

『当面は片腕だけになると思いますね』

「なんだ、それくらいならお安い御用です。こんな手でよければ是非役立ててください」

『……折角のエイプリルフールですから一つ嘘を。ありがとうございます、感謝しています』


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