魔王になった俺はハーレムを作る為に奮闘します
森崎駿
序章
さようなら世界
「あぁん///魔王様ァ……もっと…もっとロクデナシの
銀髪の長い髪に二本のとぐろを巻いた角、青と紅色のオッドアイの瞳をした完成されたと言っても過言では無い程の美女が……
目の前で一人の男に
どうしてこんな他者からすれば羨まけしからん状態になっているのか……それは今から数時間程くらい前まで遡る
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千葉県U市のとある河川時期にて
総勢20人はいるであろう不良集団に一人で立ち向かっている男がいた
20人はそれぞれが木材や鉄パイプ、金属バット等の不良といえばと言われる様な武器を持っているのに対し……
男はステゴロ…素手で全員の相手をしていた
「どうした!! そんなもんかよ!!」
男はそう煽りながら徐々に徐々に不良達を薙ぎ倒していく
そして、等々残り2人となった不良は武器を捨てて逃げ去る
「ち、ちくしょ〜!覚えてやがれ〜〜……」
不良2人はそう言い残して……まさにテンプレ中のテンプレを言い残して行ってしまった
「もう関わってくるんじゃねぇぞ〜」
男はそう言って乱れた学生服を着直し、鞄を拾ってその場から立ち去ろうとした時、不良とケンカしていた原因の女性が駆け付けてきた
「あ…あの……助けて頂きありがとうございました、なんてお礼を言えば……」
女性は自分のバックを探りながら男に言うが……男は女性の肩に手を置いて口を開く
「いえ、男として当然の行いをしただけです…それではバイトがありますのでこの辺で……」
男はスタスタと夕焼けの中に消えて行こうとした時、女性から名前を聞かれた
まさにテンプレをテンプレで練り固めたような場面に男は半笑いになりながらも振り返り名前を名乗る
「《
凛汰郎はそう言ってニコリと微笑むと助けられた女性は頬を赤らめて照れ臭そうにモジモジし始める
――やべ、やっちまった
凛汰郎は心の中でそう呟くと一目散にその場から消えていった
ボロボロのアパートの角部屋、天井には穴が空いておりMr.Gなんて見飽きる程の汚い部屋
そんな部屋に凛汰郎は帰宅し、畳に敷いた布団の上にダイブする
「あー…またやっちまった……」
凛汰郎は幼少期の頃からとある奇妙な病にかかっていた
それは見た事も聞いた事も無いような病気で病院でも治せない奇病である
その病名は……【優しく微笑むと女性は強制的に惚れさせられる病】である
なんともバカバカしく、そして薄い本向きな病気である
仮にそこら辺にいる鬼畜系お兄さんならば、この能力を乱用して性に乱れに乱れまくる人生を送るだろう
だがしかし…この男、織田凛汰郎のイメージカラーは純白の白……つまりは【童貞】なのである
その理由というのが、聞く人によれば何とも馬鹿らしい理由であり……
「S○Xとは!!本当に両想いとなった男女が愛を深め合う行為であり、神聖なものなのだ! それをこんな病気の被害者とヤるのは言語道断だァァァァ!!!」
凛汰郎は布団の中でそう悶絶しながら叫ぶ
すると、下の階の人からうるさい!! と怒られてしまった
バイトというのも嘘であり単なる見栄だ
そしてあの女性を助けたのも…あわよくば良い感じの関係を築けるかもという下心からの助けだったのだ
「せっかくの運命の出会いだったと思ったのに…はぁ、仕方ない……今日も一人寂しくですか…」
凛汰郎はそう呟きながらモゾモゾと布団の中でズボンと下着を脱ぎ、左手に土手で拾った薄い本を、右手にはもう高校3年間を支えてきた相棒を持ち、息子を臨戦態勢にさせる
さぁ始めよう……そう身構えた瞬間、建物が倒壊しそうな程の巨大な揺れが起こった
下半身裸であった凛汰郎はスグにズボンを履き、外に出ようとしたが……扉が開かない
おんぼろアパートがこの揺れに耐えられるわけが無い
あと数秒で崩れ落ちるだろう、そう確信した時
「あ……死んだわ………」
凛汰郎はそう呟いて死を覚悟した瞬間、目の前が真っ白な光に覆われた
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