第3話

自由行動と、言われ僕はこの村について調べた。

調べるために、この村にある図書館へ行った。

図書館へ行く途中村の人がいないことに気づいた。確かに、昨日会った村の人は3~4人。もし、ゲームマスターが出した偽物ならこの村には誰もいない。そして、大人もいない。

僕ら中学生だけ。

そして、多分この村は存在しない。僕の近くの市町村は知ってはいるがこんな村は存在しないのだ。そして、どうして僕らは黒巴町に行けなかったのだろう。木が倒れていたって昨日はそんな大雨は降ってはいない。

考えていると、図書館へ着いた。図書館にはきっとこの村の歴史とか書いてあると思ったのだ。

どこにも書いてない。それに加え、この村が本当に存在しないか調べるために、インターネットを使ったが、ネットが使えない状態だった。この様子だと、電話もつながらないはずだ。・・・逃がさないつもりか。

でも、元来た道を行くと僕の住む町に戻れるのでは?

一つの希望を見にもと来た道をだどってみた。道路には出れた。

しかし、町の方向には木が倒れている状態だった。登ろうにも登れない高さの木だ。根っこの部分から出られると思って端まで行ってみると、そこに根っこはなく切り倒された跡しかなかった。どこから落ちてきたかと思い上を見上げると、来るときにはなかった崖があった。

ぼくらをここから逃がさないつもりだ。

木の周りをうろうろしてると、幼馴染である水咲が来た。

「何してるの?航平?」

「いや、ちょっと気になったことがあってね。」

「ふーん。で、何か分かった?」

「何にも。帰ろ。外って少し怖いじゃん。それにもうすぐお昼だよ。」

「そうね。帰りましょ。」

水咲と最初にいた建物に帰る途中何やら忙しく行動している人がいた。

「誰。あれ。何やってんの」

「あれは、健斗けんと真優まひろりょうの三人組だね。何してんだろう。」

「健斗君なにしてるの?」

「決まってるじゃん!あの建物に帰らないようにするために寝泊まりする準備してるんだよ!」

なるほど。でも、すぐにゲームマスターに見つかりそう。

「なんか、帰らないって言ってる。」

「そうなんだ。ま、帰ることになりそうだけど。」

そう話しながら僕らは建物へ帰っていった。

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