第2話

僕らは八ノ二一村へやってきた。

とても平凡で何もない。いわゆる田舎だ。

そんな田舎に2クラス。女子30人男子30人。教師が4人。合計64人が、いきなり来たら村の人はびっくりすると思っていた。しかし、まるで待っていたかのように迎え入れられ部屋へ案内された。

その日はみんな疲れていたので、寝てしまった。

翌日、目が覚めると食堂に案内され、朝食が用意されていた。

朝食を食べて先生からの指示を聞こうと思って先生を探したがいなかった。食堂を案内した人もおらず、慌てて外へ出た。

先生たちは大きな木に首を吊られて死んでいた。

僕は驚きのあまり動けなくなっていたが、水咲が来たのでハッとして部屋に戻った。

部屋に戻ると、見知らぬ人がいた。こちらへ向かってくるりと回り、

「これで全員そろいましたねぇ。これから人狼げぇむをはじめまぁす。」

人狼ゲーム?!なぜ、今。ここで。

「その前にお前は誰だよ!」

「私ですか~?私はそうですねぇ~。人狼をするにあたってGMなのでゲームマスターとでも呼んでくださ~い。」

皆が思った。そのまんまじゃん。と、

「では、ゲームの説明をしまーす。内容は人狼と同じですが、人狼になった人は実際に市民になった人を食べます。つ・ま・り、追放、人狼に食べられる、妖狐は占われると死にま~す。そして、人狼、妖狐は本物の人狼、妖狐になりま~す」

帰りたければ生きる道しかない。

「では、では、役職を決めまーす。人狼はもとから決まっていまーす。それに加え、市民、妖狐、占い師、霊能者、狂人、共有者、ボディーガードの8つでーす。そのうち、狂人は人狼の味方で~す。」

8つのうち2つと1つは敵・・・。

八ノ二一村ってそうゆう意味だったのか。

「日が落ちたら、この建物に戻ってきてくださ~い。追放者会議をしま~す。それまでは自由行動です~。死亡者は、朝放送が鳴るのでその場所に行って確認してくださ~い。それでは説明を終わりにしま~す。さて、皆さん配られたカードを確認してください~!確認が終わったら私に戻してね~。」

皆にカードが配られ、確認した。カードをゲームマスターに返すと、

「役職は全員把握しているので、役職確認はしないよ~。今日の夜からスタートするからそれまで解散!」

最悪、今日の夜まで生きていられる。と、言うことか。

最後まで生きてやる。

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