22.確信犯(かくしんはん)

確信犯「ヒャッハー! 汚物は消毒だ~!!」



【解説】

 確信犯は、元々は『道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪』を指す言葉でした。

 思想や宗教に基づくテロリストがこの典型と言えるでしょうか。


 これが転じて、近年では『悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為。また、その行為を行った人』という意味で使われるようになりました。


 犯罪行為を「(信念と照らし合わせて)悪いと思わずにやる」のが前者、「悪いと思いつつやる」のが後者、ということですね。まるで正反対です。


 平成二十七年の文化庁調査によれば、七割近くの方が後者の意味で「確信犯」を使っていたとのこと。もはやこちらの方が多数派のようですね。


 「あれ、『確信犯』の元々の意味はなんだっけ?」と分からなくなった時は、モヒカン頭の似合いそうな「確信犯」くんのことを思い出してみてください。きっと元の意味を連想できる……はず?

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