なんと言っても、ヒロインが魅力的です!
- ★★★ Excellent!!!
古代ローマ時代を舞台とした、ラブロマンスです。
この物語の魅力はたくさんありますが、なんと言ってもヒロイン、レティシアの誇り高く、かつ健気なところが個人的にツボでした。
彼女は自分を呪われた身だと思っているので、自分に自信がなく、一歩引いた態度です。平民という身分も、彼女を(悪く言えば)卑屈にさせてしまっていると思います。彼女は自分を抑える続ける、健気な女性なのです。
それが、「人のために」「医師として見逃すことができない」となったとき、彼女は強くなります。誇り高く、まっすぐに行動します。それは絶対に危険だとハラハラするのに、彼女の言動が爽快にすら感じられるのです。
そして、ヒーロー、ヒルベウス。
タイトルには「『傲慢な』求婚者」とありますが、それはレティシアが初めに抱いた印象というだけで、ヒルベウスは決して傲慢な人間ではありません。それどころか……。
あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、この続きは直接お読みになって、是非、ヒルベウスの格好良さを堪能してください!