地球外知的生命体のための、地球人飼育マニュアル

地球人と共生可能な生物

　原産地の地球人の多くは動物を飼い、共生関係を築いています。

　私たちが地球人を飼うように、地球人も別の動物を飼育することがあるのです。

　地球人も動物を飼育し、触れ合うことでストレスを解消することが最近の研究で発表されました。私たちと同じで、彼らもペットに癒しを求めているのですね。

　地球人たちの退屈を紛らわしたり、精神的に安定させたりするためにも、ペットとして動物を同じ容器内に入れてみてはどうでしょうか？

　下の欄を参考にしてみてください。

【地球人と共生可能な生物】

・イヌ

　地球原産の小型動物。集団生活をする習性があり、地球人と共生する。四本足で歩き、よく舌を出すため、ややグロテスク。

・ネコ

　フォルムはイヌに似ているが、その習性は大きく違う。ほぼ単独で行動するため、活動のパターンは気まぐれである。餌の欲しいときなど、自分に欲求があるときしかコミュニケーションをとろうとしない。

・マニュラピーダ

　地球とほぼ同じ環境の惑星で発見された生物。

　餌を与えてくれる者に触手を絡め、友好のサインを示す。

　ただ、天然ものの地球人は彼らを初めて見たときに嫌悪感を抱くので、親しくなるには時間がかかる。

・ピグラス

　遺伝子配合地球人を作る過程で誕生した副産物の生命体。地球人の幼体と似た姿をしているが、立派な成体である。地球人とは完全に別種であるため、交配は不可能。

　死という概念が存在せず、不老で姿形が変わることはない。地球人なら致命傷になる怪我も一瞬で回復できる。

　ここに記されていない生物を無闇に容器内へ放り込むと、地球人へ襲いかかる可能性があります。

　特に地球外惑星から連れてこられた生物は、地球人も扱い方を知りません。ほんのちょっとした行動が思わぬ結果に繋がることもあり得ます。

　また、地球にも地球人へ襲いかかる生物が存在します。間違っても放り込まないよう気をつけてください。