おわる秋に

秋空高く

一本線の白雲に

淡い水色溶けあって

地平の境界は白っちゃけ


電車の中で見るも

歩いて見るも

気づける瞬間とき

心の臓を鷲づかむ


人間は前を向いて歩くから

上を向いて歩けない

下を向いて歩いては

空を見上げる余裕もなくて

疲れ秋のこの頃は

寝て食べ好きに過ごせばいい

ついでの秋を愉しめや

以外や意外

お前がひとりだと言うならば

助けてくれるは秋だけぞ

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自由散文詩掌編『秋か秋か』 朶骸なくす @sagamisayrow

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